くろべーの回復とタケウチのお願い

見てよ、元気になってきたんだ!

 6月の、貧血や下痢の症状が改善し、食欲もすっかり回復したくろべー。自分で歩き回るようにもなったし、足場がよければ僕が手伝わなくても自力で立ち上がれるようになってきた。
 今日は週に一度の病院通いだったんだけど、くろべーは駐車場回のまわりを散歩して用足しの後、診察室へも自力で歩き、室内に入る寸前「ここはいやだー!」と全力で脚を踏ん張って抵抗するほどだった。それを見た先生も、「すごいなあ」と感心するほどだったんだけど……
 その後で受けた検査で、脾臓に腫瘍が見つかった。肝臓などへの転移はないけど、おそらく癌だろうとのこと。体力的に摘出手術は負担が大きいので、ステロイド剤で炎症を抑えてつきあっていこうということに。
 選択肢としては放射線治療もあるらしいけど、最寄りの動物病院に設備はなく、担当医も詳しくないのですすめられないとのこと。第一、設備のあるとこまでの移動がくろべーの負担になるし、それで効果のある可能性も低いらしい。
 それでも一応、放射線治療の可能性も視野に入れながら、ステロイド剤での治療をやっていこうということになった。帰宅しても快食快便なくろべーと、これからの日々も前向きに暮らしていきた。


 だけどやっぱり意識してしまう。いつかその日は来るのだ。
 今は元気を取り戻してきて、余裕のある時は人にも愛想のいいくろべーだけど、これがいつまで続くかは分からない。脾臓の機能が落ちていくと、再び貧血症状に見舞われるようになるんだそうだ。
 だから、くろべーと仲良しの皆さん、くろべーのある時期を一緒に過ごしてくれた皆さん。――よかったら、どうぞくろべーの元気なうちに、顔を見にきてやってください。もうすぐ梅雨も明けるみたいだし、遊びに来てくれたら嬉しいです。