小刀の新調とデジカメの故障

このところ、趣味の木工熱が再燃している。蒸し暑いので冷房をきかせたリビングで過ごすことが多く、翻訳仕事の合間に小刀を握って彫刻に勤しんでるのだ。冬は寒いとやらず、夏は暑いとやらない趣味なんだけど、冷房部屋って環境には適してるのだ。
 英文や電子辞書やパソコンを見るのに疲れると、無心に木を削るのがとても気持ちいい。木を削ってるうちに夢中になり、趣味の合間に仕事してるようになるのが問題だが、英文からいったん離れて頭の中で日本語をひねり出す方がいい訳文になる……ってのは少々言い訳くさいかな。
 使ってる道具は去年の春から使っている肥後守だが、切れ味がだいぶ落ちてきた。細かい刃こぼれもあるようだし、もともと細かい箇所を削りにくくもあったので、今日は外出ついでにホームセンターで新しいのを購入。切っ先が鋭く刃渡りが長いので、小刀というよりドスと呼びたいほどの迫力である。普通に陳列棚に並んでるんだから銃刀法はクリアしてるのだろうが、白鞘におさまってるせいもあって切腹にでも使えそうだ。
 値段も肥後守の何倍もするだけあって、切れ味も大したもんである。硬い椿材も冷蔵庫から出したばかりのバターくらいの感覚でしゃくしゃく削れるので、つい熱中して息抜きの時間ばかりが長くなる。うっかり手を滑らせた時のことを思うと恐ろしいが、刃物は切れ味がいい方が怪我しないっていうもんな。


 おかげで随分前に始めた(いつからやってんだか覚えてないが、ブログの過去ログに写真があるかも)くろべー歩行像がようやく形になってきた。
 まだ上半身の荒削りの段階だけど、ちゃんと犬に見えるし、下半身は木の中に埋もれてる状態だと抽象芸術というか何かを象徴した彫刻みたいに見えなくもない(何の象徴だか知らんけど)。いっちょ今の状態と2本の小刀を並べて写真をとって今日のブログにのせたいなと思うのだが……
 肝心のデジカメが壊れてしまった。電源は入るし画面のデータ表示もまともなのだが、レンズからの情報がどっかで途絶えてるらしくて画像自体はまっくろけなのだ。あちこち持ち歩いたり落っことしたり、ハードに使ってきたからなあ。
 仕事の必要があったらすぐに新しいのを買うべきだろうが、当面そういう予定はない。完成もしてない素人彫刻のために買うってのもどうかなーと思うので、しばらくデジカメなしの生活を送ってみようかなと思う。来客から画像データをもらえりゃ別だけど、しばらくブログも画像なしでやっていこうかなと思います。
 そんなんじゃダメだーという人は、デジカメやケータイをもって遊びにきてね。お土産にいらないカメラをくれたりしたらなお嬉しいぜい。
 ……しかし、写ルンですみたいな感じで使い捨てデジカメってないのかな。