危機一髪の畳と一触即発の首都

 昨日雨で濡れちゃった畳、朝からベランダで干す。畳をめくったり運んだりってのは結構大変で、時代劇なんかでよくある畳返しってのはそう簡単なこっちゃなさそうである。
 晴れてたと思ったから畳や洗濯物を干したわけだが、午前中に買い出しにでかけた時、運転中に怪しい雲が浮かんでるのに気づく。さすがに昨日と一昨日の雨で学習したので、こりゃまずいと思って早めに買い物を済ませて帰宅することにした。
 案の定、昼前に雨が降ってきた。ぎりぎりで間に合ったが、これでさらに濡れてたら洒落になんないよな。慌てて干して布団を取り込む、なんて話はよく聞くけど、慌てて畳を取り込むハメになるとは。
 翻訳仕事をしつつテレビをつけてみたら、その雨で大雨洪水警報まで出ている。おまけに送電線事故で東京から千葉にかけて大規模停電だそうで、被害にあったのは80万世帯とか139万世帯とか言ってる。うちもこないだ真夏の停電を味わっただけに、都会の大規模な範囲で停電っていう恐さは人ごとに思えない。
 原因は船の上のクレーン1本だそうだが、それで首都機能が麻痺しちゃうってのも恐い話だ。停電は送電線の本線と一緒にバックアップ用の予備電線もイカれたせいで、東京電力の復旧措置は迅速だったというけど……それでも結構な時間がかかっている。テロリストや工作員が何かするには充分な時間なんじゃなかろうか?
 船の上に十数メートルの棒さえ立てときゃ首都機能をしばらく麻痺させられるってことだったら、悪事を働く側にしたら実に簡単なことだろう。現実的にいって東京周辺の河川を全て監視するのなんて不可能だろうし、イギリス発の大規模テロ未遂が報じられた直後だけに結構ぞっとしてしまう。
 うちの畳は大丈夫だったが、首都の安全は大丈夫なのか?