産業転換と喧嘩番長

昭和は遠くなりにけり

 秋葉原で新年会。
 友人にお祝いごとがあったので、アキバ在住の別の友人が行きつけの店で奢ってくれることになったのだ。
 まず駅構内の様子が変わってることに驚いたが、駅前の風景もすっかり変貌しててびっくり。僕の感覚は自主映画用に映像機器を買い出してた10年前のままで泊まってるので、ぴかぴかの大型ビルがニョキニョキ建ってるのを見ると別の街みたいに感じてしまった。
 昔は駅と一体化してて魔窟っぽさを漂わせていた秋葉原デパートも閉鎖されるんだそうで、閉店セールの看板に哀愁漂っている。街の消費動向が電化製品や電子機器からアニメやゲーム関連の品々に移ってるんだろうな。駅前の風景だけでも、日本の産業のハードからソフトへと転換していく様子を象徴してるよーな気がしないでもない。


 友人たちとの会話の中では、僕の仕事上での振舞いを「喧嘩番長」と言われて驚いた。僕は自分なりに言いたいことは言うし納得いかないことには引き下がらないって方針でやってるだけなのだが、それは傍から見ると喧嘩番長だったのか。
 実際、話を聞いてみるってえと漫画家やゲーム屋の友人たちは僕よりはるかに謙虚に軋轢なく生きてるようである。日頃は人と比較しないんで自覚がないが、同年代の奴らの生き方を見ると考えさせられますなあ。
 まあ友人間では僕の態度のでかさやジャイアニズムはもともと定評があったので、相変わらず大人げないってことでコンセンサスがある感じであった。ついでに「爽やか青春モノ」ってのが僕のパブリックイメージになりつつあることにも本人同様に首を傾げてもらい、やっぱりそーなんだよなと思ったりもする。
 てなわけで、2007年はコミカル方面を目指して「真面目にふざける」ってことを心がけ、腰を低くして「喧嘩しない番長」を目指してみようかと思います。それでも番長なのかってツッコミはさておき、もともと腰は低い方なのに低いままでは済まないってあたりが問題なんだよな。