重労働と脳労働

運搬前の丸太の山(一部)

 朝からきれいに晴れて、寝起きに窓をあけると朝日と森の冷気が心地いい。今日は洗濯物を干すぞーと、張り切って2サイクルほど洗い終わったら……
 庭から「こんにちわー」と声をかけられ、ハンガーにかけた洗濯物と一緒に出てみたところ、こないだ近所の森を伐採してた業者のおっちゃんだった。伐採した木の丸太を、らうちの薪用にたっぷりくれた人なんだけど。
 その丸太の山を近くの土地に積み上げておいたところ、邪魔だからどかすようにと管理事務所からクレームがついたとのこと。僕が朝夕のくろべー散歩のついでにちょこちょこ運びつつ、これから秋冬にかけて乾燥がすすめばもっと軽くなるだろうと思ってたのだが……今すぐどかさにゃいけないようで、業者の二人と僕とでうちの敷地まで運ぶことに。
 んがしかし。丸太の総重量は軽くトン単位になろうというほどだし、うちまでいくには上り坂を数十メートル運ばなきゃならない。物理の仕事量を計算したらどれほどになるんだろーっていう重労働で、いくら3人がかりとはいえ汗だくになって体力を使い切る。重たすぎて人力で運べない丸太はチェーンソーで短く切ってから運んでたんだが、そのチェーンソーさえ故障。3人がかりで抱える以外に方法はなく、ぐんぐん上がっていく気温の中で途方にくれる。
 それでもどーにか午前中に片付けて、帰宅してどろどろになった体でシャワーをあびる。もう出かける元気もなきゃ仕事する気力もない。とりあえず昼寝でもするかーと思っていると、こんなときに限って連載のゲラが届いたり単発の短編の依頼がきたり……いやありがたいことなんだけど、今日はまったく頭が動きませーん。