大量の薪と天井の風

プロペラ機が屋根にささったみたい

 連日の猛暑。うちのあたりは朝夕に冷え込むので寝るときは長袖長ズボンが望ましいくらいなのだが、それでも日中は暑く感じる。こんな時に下山などしたくないので夏は基本的に山ごもり生活を送ることになる。
 んがしかし、そうすっと食料は日々減っていくしビールが底をつくのは死活問題だ。仕事がらみで図書館いって資料調べをしたいこともあり、今日は朝の涼しいうちに下界を目指す。うちの周りじゃ窓開けて走ってればそこそこ爽快なのに、下山するにつれてカーエアコンが必要になるんだよなあ。
 で、下界で図書館とスーパーをめぐって用事を済ませた後、ふと思いついてディスカウントストアと電器屋を回る。照明器具のコーナーで、明かりにでっかい羽がついたシーリングファンってやつを物色。夏は天井扇風機で涼しく、冬はサーキュレーターで暖房効率アップってやつを買っていくことにした。
 これなら天井からの風で涼しいってだけじゃなく、扇風機前に黒犬が陣取ってちっとも涼しくないって事態を防げるのだ。冬になっても暖炉や炭火の熱を循環できるなら嬉しいし。
 セール品で値段も手頃だったので、店員さんにこれくださいって言ったところ、展示品かぎりな上に箱や説明書がなくなってるってことで、さらに1割値引き。説明書は他の機種のものをコピーしてつけるので設置も問題ないですよといわれ、ちょっと儲かったなーと思いつつ、プチプチシートでもこもこに梱包してくれたやつを車に積み込んで帰路についた。


 家の近くまで来ると、このところ近所の土地で樹木伐採の作業をしてる人たちのお昼休憩に遭遇。こないだ顔あわせたとき、引き取り業者に金払って伐採した木を処分するくらいならうちの薪にくれませんかと頼んでおいたのだが、晴れて社長の許可が出たとのこと。
 けっこうたくさんの木を切り倒してたので、全部もらえるとなるとありがたいかぎり。一冬の薪くらいまかなえそうだし、クマシデやリョウブはちょっとした木彫りにも活用できそうだ。薪も木彫り材も今年の分はもう充分用意してあるので、これから切断したり割ったりして乾燥させて、2011年の暮れから2012年にかけて燃やすことになるのだろーか。
 とはいえ、これから一通り薪割りするのが重労働。世の中には薪割りを体験したいとか割るのが大好きって
人は結構いると思うんだけど、そーゆー方は是非我が家におこしください……


 なんてなことを思いつつ、帰宅してさてシーリングファンを設置しようとしたところ。
 袋に入れてもたされた説明書のコピーは別機種どころかシーリングファンですらないシャンデリアのもので、設置の参考になんかなりゃしない。おまけに持たされたパーツの組み合わせから設置方法を類推しても、ネジと部品がちょこちょこ余る。こんなもん恐くて使えないではないか。
 どーなっとんじゃいと、電器屋に問い合わせの電話入れる。担当者は口頭であれこれ説明してくれようとしたのだが、そんなもん図を見ながらやらないとうまくできっこないじゃないかと反論。彼も見当違いの説明書を入れた引け目があるのか、じゃあこれから取り付けに行きますと申し出てくれた。
 本来そういう配送&取り付けサービスは有料という店なのだが、話の推移が推移なので無料でいいという。わざわざ山の中まで出向いてもらってばっちり取り付けてもらい(部品が余るのは向こうのミスだったそうな)、ただでさえ大幅ディスカウントなのに悪いねーとほくほく気分。
 そんなわけで、今日はちょこちょこ儲かった小確幸感を満喫しながら天井からの風を味わおうと思います。……つうかくろべーは、これ書いてる間に早くもシーリングファンの真下の床で涼しく昼寝してやんの。