広場とシャンプーと東京少年

takeuchimakoto2004-11-04

11月4日(木)

 デジカメ持参で朝の散歩。朝から犬と遊んでていいご身分ですねと言われそうだが、これもフォトエッセイの素材のためと思えば仕事の一環なのだ。
 で、人けのない野原の、僕が広場と命名した場所で撮影したのがこの一枚。背景に写ってる切り株風の木は、くろべーがあたりのにおいを嗅いでる間に僕が寛ぐためのもの。周りに捨てられてる木材を組み合わせて椅子風にしつらえてみた。
 広場から野道を通って公園へ移動、雌犬と遭遇したくろべーはご機嫌。しかし散歩終了後には何故か首輪とリードを外されないため、なんだか様子が違うぞって顔をしている。
 タケウチはそのままくろべーを風呂場へと引っ張る。ヤバいと気づいて抵抗するくろべー。楽しい散歩の後には苦手なシャンプーが待っていたのだ。
 とはいえ、最後には諦めて自分から風呂場に入ってくあたりは進歩したかもしれない。洗いやすいように体を動かしたり指令に従ったり、なかなか感心な風呂っぷりであった。
 入浴後はベランダに移動。洗濯物を干すついでにくろべーもタオル&天日乾燥。今日は天気いいのでベランダで遊ばせてる間にほぼ乾いた。
 その間、僕は仕事部屋の窓際で読書してたのだが、BGMに何かけよーかなーと物色してて古びた東京少年のCDを発見。「陽のあたる坂道で」とか「はらっぱの真ん中で」とかが好きで10代の頃によく聞いてたのだ。
 懐かしくなってそのCDをセット、気持ちよく聴いてるうちにふと気づいた。──今書いてる『ビールボーイズ』って長編に出てくるキャラクターの原点って、東京少年のこのCDのイメージにあったのかもしれない。
 今の時点で詳しいことを明かすわけにゃあいかないが、「性同一性障害」とか「同性愛」とかの概念を拒んで「少年」性にこだわってた理由の一端に、今さらながら気づいた朝であった。