『カレーライフ』大と『カレーライフ』小

takeuchimakoto2004-11-11

11月11日(木)
 『カレーライフ』のゲラが届いた。ずしりと重い。
 来年1月発売予定の文庫版のための著者校正があるのである。
 文章もちょっと手直しする予定だし、文庫版には単行本にはなかった目次も入る予定。「○○カレー××風」っていう、メニューみたいなやつね。
 この目次、僕は第一稿執筆時から作品の一部として捉えていたのだが、単行本刊行時には本文から追い出されて表紙の裏側にかろうじてのっかるにとどまった。それが文庫版ではちゃんと目次として入るのだそうで、現在そのデザインもしてもらっているらしい。文庫版で納得いくものができるのは嬉しい限りだが、なんだか釈然としないものも感じてしまう。
 なにしろ『カレーライフ』の目次っつったら、単行本出版の際には「ふざけている姿勢がよろしくない」とか言われて排除されかかったのだ(しつこく粘ったおかげでかろうじて残ったわけだが)。それが文庫化となったら編集サイドから「目次が面白いから是非入れたい」と申し入れられるってんだから、一貫性も何もないではないか。単行本での排除だって現場判断ってよりは「上からのお達し」って感じだったし、上司だか売れっ子先生だかの一言で結論だけを押し付けられてはたまならい。
 文庫ではカバーのデザインも変わるらしいのだが(どーなることやら)、今日届いた中には「単行本のデータを使った見本」ってのも入っていた。これはこれで面白いので、単行本バージョンと文庫見本バージョンで並べて写真を撮ってみました。

 てなわけで、『カレーライフ』をご愛読いただいた皆様、カバーや目次についてのご意見などお聞かせ願えれば幸いであります。