三谷『新選組!』と北方『水滸伝』
新選組 ! 完全版 第壱集 DVD-BOX
午後、ふとPS−Xを見ると録画ランプが灯ってる。なんじゃろなと思って確認すると、大河ドラマ「新選組!」の再放送だった。
こないだ日曜の本放送の録画モードを間違えたので撮り直したのだ。八話まとめてDVDに落としてるので、画質を良くしちゃうと入りきらない。わざわざ画質落として撮り直してんだから変なもんである。
で、夜になって38〜45話をハードディスクからダビングしたのだが、この8話でもってバタバタとメインキャラが死んどるなあとしみじみ。江戸編の平和な頃に比べると別の話みたいだ。もちろん物語は討死ごとに盛り上がってくわけだけど、かつてののどかさも懐かしいなあ。
寝る前には小すば今月号の『水滸伝』を読んでたのだが、いきなりロシュンギ(変換できん)の最期のシーンでびっくり。こっちもバタバタ死んでることでは『新選組!』に引けをとらない。なにしろ、大河ドラマじゃ一話一殺でも50人くらいだが、水滸伝なら梁山泊だけでも108人だもんなあ。
物語って人が死ぬところで盛り上げらるし、いろんな思いをそこに込めることができるけれど、そこに至るまでの道すじをいかに描くかによって作り手側の器量を問われる。ただ安直に殺しまくって盛り上げりゃあいいってえと「○○」みたいになるわけだが(具体例はみんなで考えてね)、丹念な仕事の醍醐味を現在進行形で味わえるのが『新選組!』と『水滸伝』なわけで、物書きとしてはとても勉強になる。まあ僕は今んとこ実践する気はないので、単に視聴者として読者として面白がってるだけなんだけど。