「ビールボーイズ」と「新選組!」

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 ここしばらく、日中は長編小説の仕上げで夜は「新選組!」の鑑賞という日々を送っていた。
 仕事的には長いこと書いてきた『ビールボーイズ』が書きあがろうとしていたし、娯楽的には長いことみてきた「新選組!」の最終回放映から総集編放映の間に全49回を一気に見直そうとしていたので、一般的な社会生活とはとんと縁がなかった。曜日の感覚とかがほとんどないんだよなあ。
 で、小説は無事に仕上がり、「新選組!」は総集編第一部が放送される直前に最後まで復習完了。見るのと並行して「ほぼ日刊イトイ新聞」の「ほぼ日テレビガイド」(http://www.1101.com/2004_TV_taiga/)を読んでたので、かなり目と頭が疲れた。そーゆーわけで、夕方からビールとツマミを用意してテレビの前でほっと一息。


 新作小説については詳しい言及は避けるが(さて、この内容とこの題名とこの長さで無事に出版されるかな?)、「新選組!」と「ほぼ日」に関しては本当に勉強になった。三谷大河の周到な構成とコメディー感覚、イトイ雑談の分析とおちゃらけ感覚、どちらも素晴らしい。今年のはじめに「新選組!」バッシングをしていい気になってた人たちが今はどんな風に考えてるのか気になってきたほどだ。(誰か教えて)
 「新選組!」でこれでもかと示された相似と対立の構造とか、初登場時における象徴性とかって、大抵の表現メディアに活かせそうな気がする。僕は前々から「リアリティー」って言葉を安直に使う批評が好きじゃないのだが(半端に使われてる用例を和訳すると論理の安っぽさが鼻につく)、娯楽性と史実との兼ね合いってことについてもいろんな人と語ってみたいもんだ。
 ちなみに僕は幕末の歴史についてはぼんやりと知ってる程度で新選組についてもあんまり詳しくなかった。しかし何故か新選組ゆかりの地かなり訪れたことあって(日野とか府中とか三鷹とか調布とか、鴨川とか池田屋跡のパチンコ屋とか西本願寺とか、会津とか函館とか……)、そういう土地感覚が物語の中で結びついていくのが本当に気持ちよかった。今は総集編の第一部を見終わって第二部を待ちながらM1グランプリを見てるのだが(今年はタカンドトシかアンタッチャブルと見た!)、この後もとても楽しみだ。
 総集編の最後に3分ばかり入った「新選組!を語る」ってトークもすごく面白かったので、噂のスマステとかスマスマも見たくなってしまった。誰かDVDやVHSでダビングしてくれー!!