新聞の取材と生活圏の無名性

takeuchimakoto2005-01-12

 上毛新聞の取材を受けることになり、午前中に駅前の喫茶店へ。あんまり気乗りしなかったので受けたくなかったのだが、成り行きでそうもいかなくなっちゃったのだ。
 取材依頼のメールが「タケウチDJ」あてに届いたんだけど、何通かやりとりする間に尊大な態度にカチンときたのである。僕自身は結構(つうか、かなり)えーかげんな性格なのだが、部分部分できちっとしてないと気がすまないとこがあるし、根が偉そーで他人の仕事ぶりにゃあ厳しかったりする。そんなに怒りっぽい方ではないと思うけど怒る時は本気で怒るし、その気になるとかなり辛辣な毒舌を吐けるので、無神経な取材依頼に対しては強気で応じてその勢いで断ろうと思ってたのだ。
 んがしかし。相手はこっちの対応に怒るかと思いきや、平身低頭の文面で詫びてきた。こーなると断るわけにいかなくなるってのが大人の世界の力学ってもんで、これも自業自得ってもんだろう。……しかし、猿楽町方面の人なら間違いなく逆ギレするようなことを書いたのだが(経験者は語る)、群馬方面の人は我慢強いのだろうか。僕自身の性格と育った環境から考えるとそーでもねーんだけどなー。


 まあ取材で会ってみれば相手の記者さんも礼儀正しい人で、取材前からきついことを言って申し訳なかったなと反省。こちらもきちんと取材に応じさせていただいた。
 写真撮影もたくさんあり、カメラマンさんに言われるままにあっちに立ったりこっちを見たりそっちに歩いたり。喫茶店でも撮ってた上に駅前で野外撮影した後は図書館に移動して室内撮影。大した被写体じゃないので、こーゆーのってわりに気恥ずかしい。
 おまけに、撮影許可をえるにあたって僕の名前が伝えられちゃったようなのが結構手痛い。喫茶店の奥さんは散歩中に行き合ってくろべーの名前を覚えてくれてる人だったし、図書館での撮影中には数人の職員さんにしっかり顔を確認されてしまったしで、普段の生活圏で心地よい無名性が失われていく感覚である。
 なにしろ日々の散歩にしろ図書館利用にしろ、僕は寝癖や無精ヒゲは当たり前で社会の窓全開率も結構高い。そーでなくてもかなり目立つ方なので、なんか正体を知られちゃったって感じの居心地の悪さを感じてしまう。まあ別に悪いことしてるわけじゃねーし、普段からきちっとした格好をしてりゃあいいってだけなんだけども。


 そんなわけで、今日の写真は無名性なんて気にもしてないくろべーの大あくび。