作者のツッコミと文庫本の重さ

takeuchimakoto2005-01-14

 『カレーライフ』の文庫版が届いた。
 合計768ページ、実になんとも分厚い本である。自分で書いといて言うのもなんだが、ほとんど文庫本の概念を越えてるよなと思う。
 『図書館の水脈』の中で、ワタルが文庫本について考える文章を書いた覚えがある。たしか“ポケットに入れて手軽に持ち歩けるから文庫本が好き”とかいってんのだが、「おめーの出てる本はポケットには入りにくいぞ!」ってつっこんでやりたいくらいだ。作者からそんなこと言われたって向こうも困るだろうけど。
 一昨日あたりに見本刷りができたという連絡をもらった際、担当さんは「凶器になるよ」なんて言ってたが、確かにずしりと重い。試しに重量を測定してみたら、約390グラムもありやんの。──文庫本にしてはかなりの値段がついてるのだが、390グラムのステーキよりはお手頃価格じゃあるまいかと、何の意味もない比較をしてしまう作者であった。
 同じ集英社文庫の『北海道田舎移住日記』(はた万次郎画伯の著書)は195グラムだったから、重さはちょうど倍くらいになるわけだ。これだって296ページでそこそこ厚めの文庫本なんだから、『カレーライフ』のボリュームが知れようというものだ。
 どーでもいいけど、この2冊の重量比って作者同士の体重比と同じくらいかもしれない。