ジャズライブとジェームススクワイア

takeuchimakoto2005-02-04

 バリーさんちの近所には古い地下ライブハウスがあって、金曜の夜にはそこでジャズライブが行われる。そこに行こうと誘われて、7時すぎに車で繰り出す。
 BYOで自分の飲む分の酒は自分で持ち込むってことで、まずは酒屋に寄ってもらう。バリーさんたち(彼女連れ子供連れなので大人数)には車内で待っててもらって僕の分をひょいっと買ったんだけど、これがなかなかの大当たりのビールだった。
 アンバーエールと書かれたラベルとセール中の値札を見て選んだだけだったのだが、この「ジェームススクワイア」って銘柄には思わぬ歴史が秘められていた。ラベルに記されたストーリーによれば、ジェームス・スクワイア(読み方知らんので正確な発音は違うかも)ってのはオーストラリアで初めてビールを醸造した人物の名前だったのだ。
 おまけにこのスクワイア氏、強盗でオーストラリアに流刑にされた上にビールの原料ほしさに植民地内でも泥棒してつかまって鞭打ちの刑に処せられたりしたらしい。盗癖がある上に女癖も悪いって人だったのだが、醸造と酒場経営の才能には恵まれていたようで、やがてオーストラリア初の素晴らしいビールを作り上げたのだそうだ。実際、僕が購入したアンバーエール(6本入りで十数ドル)も文句なしに美味いビールであった。


 ライブハウスでの演奏もなかなかのもんで、地元のおっさんバンドがお揃いの短パン&サンダル姿で陽気に演奏してる姿が最高。客層も若者だけじゃなくて地元の中高年も多く、こういうのも文化だよなーと思う。
 バンド編成は金管楽器メインのジャズて感じだが、スイングジャズの他にブルースとか60〜70年代ロックとかもやってて賑やか。うまいアンバーエールと音楽に酔うフライデーナイトである。
 酔ったついでに、ジャズライブの後で近所のパブまでハシゴしたりなんかして。