留学プログラムと卒業生スヘンドラ

takeuchimakoto2005-02-18

 英語学校最終日。
 2週間しか受講してないのでみんなから呆れられたが、何はともあれ今日でおしまいなのである。授業のあとでクラス写真や終了証みたいの(卒業証書と呼んでは申し訳ない)をもらい、クラスメートと写真を撮ったりしてるうちに解散。
 まあこの2週間で特に英語力が向上したってわけでもなかろう。週休2日なので実際に通ったのは10日だけ、毎週金曜は半ドンだから実質的には9日分の授業を受けたって程度なのだ。それで目覚しい進歩があったら誰も苦労はしない。
 相変わらずリスニングはさっぱりで、文法もブロークンな上に覚えた単語は片っ端から忘れていく僕である。日本の業者に申し込んだ時には「留学プログラム」なんて書類をもらって違和感を覚えたもんだが、少なくとも僕の場合はこの程度で留学と呼んではいけない気がする。
 しかしそれでも、短いなりにこういうところに通ってみたというのはいい経験だった。ほとんど十数年ぶりに過去完了進行形なんて珍妙な文法用語を思い出しもしたし、授業だのテストだのってのもたまに久々に経験すると新鮮だしね。


 何より面白かったのは、いろんな国から集まったいろんな年代のクラスメートに接することができたってことだろう。単に他国を旅行するだけでは得られない経験だったし、物書きとしては英語力よりもそういう様々な視点を持てるってことの方が強みなんじゃないかって気もする。
 ちなみに今日で終了なのは僕だけじゃなく、インドネシアのスヘンドラっていう陽気な17歳少年(画像左端)も今日で卒業。彼の場合は長いこと通ってる上に一度落第してやり直したらしいんで、卒業って言葉を使うにふさわしい気がする。(その割りに授業態度は不真面目で、クラスメートは彼が卒業試験にパスしたことに驚いていた)
 17歳っつったら今年で34のおいらのちょうど半分である。そんな歳のくせにお前タバコ吸いまくってんじゃねえかと笑ったが、彼はこの英語学校を出た後でこっちの大学に進むんだそうな。彼が大学で何を学び、留学の後でどんな職業につくんだろうと空想してみるだけでもなかなか楽しい。