フィフティーンコンビとフラットシェア

takeuchimakoto2005-03-16

 夜明け前に早起きし、国際空港に向かう。
 15歳の少年2人組が日本からやってくるので、その出迎えと滞在先への案内を引き受けてるのである。旅行中にくろべーを預かってもらっている家の息子さんと、その友人が中学の卒業旅行にやってくるのだ。
 無事に空港で合流した後は、インフォメーションや駅のチケットブースに移動して彼らに自分で切符を買ってもらう。こっちの交通機関が乗り放題になるチケットの購入にチャレンジさせ、僕は後ろからサポートって感じだったのだが、空港からはバスで移動だってのに一人の方は空港駅使用料(けっこう高い)をぼったくられていた。やはり英語の壁は険しい。
 バスで市内を眺めた後で適当な駅前で降り、電車でサーキュラキーにいって港観光。電車が知かトンネルから出るってえとハーバーブリッジやオペラハウスが見えるという状況なので、少年たちも感動の声をあげていた。
 でかいスーツケース(俺より滞在短いのに何故俺よりデカいのじゃ)を抱えたまま駅を出たので、僕がベンチで預かる格好で2人にオペラハウスを見に行かせる。二人とも使い捨てカメラで記念撮影してるあたりが結構おかしい。ちょうど日本の修学旅行とおぼしき女子高生の団体がオペラハウス周辺を観光してたが、多分この少年たちの旅行の方が思い出に残るだろーなーと思う。
 オペラハウスの後は、そのままサーキュラキーの埠頭からフェリーに乗って湾内観光。これまたスーツケース抱えて船に乗ってる人なんて見かけないのだが、そこは15歳の体力で乗り切ってもらう。船を下りてから駅までの移動も結構大変だったが、汗だくで頑張る2人は偉い。
 そしてホーンズビーまで移動して、2人はショッピングセンターで買い物。2人にスーパーマーケットの説明をしたとこでいったん別れ、30分後に待ち合わせとしたのだが、待てどくらせど来やしない。なんでもレジでトラベラーチェックで支払いをしようとしたために大さわぎになったそうだ。日本のスーパーで小切手で買い物するようなもんだからさもありなんって感じだが、それで時間くった後で急いで合流地点にやってくるでもなくのんきにサングラスなどを選んでるところを発見。まったくもう。(おまけに一人が試着したサングラスが壊れたのだが3人してしらばっくれた)
 そのままスーパーのカートでステイ先の家まで移動。2人を送り届けた後で僕はその家を退去。二人が来るまで部屋を預かってた格好なのだ。


 で、向かった先はウェイバリー。昨日で帰国したヨリコさんの部屋が空いたので、短期間ながら僕が住まわせてもらうことになったのである。
 思えば、このフラットのアドレスってのは在豪の読者に『図書館の水脈』を進呈するためにメモして航空便の封筒に記した住所である。それからほんの1年で、まさか自分がそこに住むことになるとは思ってもみなかった。これも水脈というか何というか、世の中とゆーのは不思議なめぐり合わせで進むものだ。図書館の水脈 (ダ・ヴィンチ・ブックス)
 新しい部屋で荷物を開き、まずはビールと食料じゃと思って駅前に戻ってスーパーで買い物。その買い出し品を冷蔵庫に詰めてるとこでシェアメイトの一人が帰ってきたが、一瞬だけなんだか犯行現場を見つかった空き巣のような気分になってしまった。思わず「お邪魔してます」みたいなことを口走ったが、一応カギも持ってんだし自分の部屋でもあるんだよな。