散歩の達人と偶然の再会

takeuchimakoto2005-03-21

 朝食の出ないホテルに泊まったので、朝は散歩ついでに街角のカフェに立ち寄る。
 カプチーノとWエッグ&ベーコン&マフィンのセットってのを頼んだが、別々に焼かれて皿にのってくるのかと思ったらハンバーガーみたいにどかっとサンド状態になっていた。なかなか食べ応えあっていい。
 午前の涼しいうちにメルボルン散策。昨日はシティを歩いたので今日はヤラ川の南の公園のたくさんある辺りを散歩。道路で仕切られたちょっとした区画ごとに別々の公園ってことになっていて、それぞれ微妙にコンセプトが違うようなのが楽しい。
 僕はもともとこうやってのんびり歩くのが好きだけれど、メルボルンでも歩くぞって気分になったのはパースでのホームステイ仲間だったクリスチャン氏のおかげだと思う。彼は60歳という年齢のわりに実に健脚な人で、何キロでも何時間でも歩いて各地を旅するのを楽しむという人物だったのだ。何をするでもなく佇んでいるのも好きな人で、穏やかでにこやかにパースを楽しんでる姿が人生の達人って感じで素敵だった。
 彼は旧東ドイツの出身で、かつては自由に旅行などできなかったし共産党支配の中で家族と引き離されたって悲しい過去を背負ってもいるのだが、ベルリンの壁の崩壊以降は世界じゅうを旅して回っているのだそうだ。東西ドイツの併合ってニュース自体はリアルタイムで知っていたけど、一人のドイツ人の人生の中でその事件の持っている意味ってのを目の当たりにすると改めて歴史ってものを考えさせられる。
 それはともかく、そんなわけで僕もメルボルンを歩きまわっている。散歩のあとはエージェントに行ってワイナリーツアーを申し込んでしまったあたりが我ながらまだまだ若輩者なんだけど。


 申し込みの後、エージェントのネットコーナーでパソコンをいじろうとしたら、二人組の女の子に声をかけられた。
 振り向いてびっくり。パースの時にツアーで一緒になった美人コンビ(と書けといわれた)である。まさかメルボルンで再会するとは。散歩しながらクリスチャンのことを思い出してた時はメルボルンにも行くと言ってた彼とばったり再会したら面白いなと思ってたんだけど、まさかこのダメ出し好きのお嬢さんたちと出くわすとは。
 再会を喜んだついでに一緒に昼食でもってことになって、彼女たちのお友達も一緒に中華街の餃子屋へ。美人3人に囲まれて食べる餃子は、水餃子も焼き餃子もスープ餃子も小龍包もおいしゅうございました。(と書いとけば文句はあるまい)