無国籍料理と記憶図書館

takeuchimakoto2005-03-29

 イースター休暇も明け、ボンダイの街は普段の顔を取り戻したようだが、僕は相変わらずのんびり過ごしている。昼食は昨日つくった牛テールのイタリア風煮込みをタイのライスヌードルにパスタソース風にかけて食べてみたのだが、これがびっくりするほど美味かった。単なるえー加減料理だが、いきあたりばったりの無国籍な感じがオーストラリアらしいと言えなくもない。
 などと呑気なことを言いつつ、実は2ヶ月におよんだオーストラリア生活も明日までである。一緒のフライトで帰国する15歳コンビも今夜はこのフラットに泊まることになったので、午前中からスーツケース抱えて眠そうな顔でやってきた。今夜は合計6人の男がこの部屋で過ごすわけで、またぞろ大貧民大会にでもなりそうな予感である。


 よく物事の終わりに「長いようで短かった」なんていうけれど、今回のオーストラリアでの2ヶ月はあんまり短かったという気はしない。かといってそんなに長かったかとゆーとそんなこともないし、なんか妙な感覚である。外国とはいっても割りに日常生活の延長って感覚だったせいだろうか。
 思えば、パースからシドニー(あとメルボルン)と移動したりしつつも、あんまり観光って感じにはしなかった。だから僕の記憶の図書館では、この2ヶ月ってのは「旅行」の棚よりは「生活」の棚の方に並んでるのだろう。だからなんだと言われても結論らしいものはないんだけれど、33歳にもなってこういう2ヶ月間を送ることができたってのはなかなか素敵な体験でありました。
(ちなみに今日の写真は平日の昼間から公園で巨大チェスをしていたおっさん達。年甲斐もなくわあわあ声上げて遊んでるさまがイカしていた)


 そんなわけで、あちこちでお世話になった皆さんに感謝しつつ、オーストラリアからの更新はこれで最終回ってことにしようと思います。
 ではまた。