再会と宴会

takeuchimakoto2005-03-31

 2ヶ月ぶりに日本に帰ってきた。
 成田空港の朝の気温は摂氏1度だそうで、外の空気はきりりと寒い。でも空は晴れてるし、空港からの道から眺める街路樹には春の気配が漂ってて気持ちいい。
 帰宅する前にご近所さんのお宅に向かい、預けていたくろべーを迎えに行く。歓喜の甘え鳴きで抱きついてくる彼と2ヶ月ぶりの再会。オーストラリアのおみやげのバンダナ付き首輪をプレゼントすると大喜びしてくれたが、これは首輪が気に入ったんじゃなくて散歩だと思って浮かれてるんだろうな。
 しかしその散歩のお行儀はちと悪くなってるようだ。ステイ先では自由奔放に過ごさせてもらったようで、引っ張り癖や拾い食いの悪癖が復活してるのである。困ったもんじゃと思いつつ、公園で陽気に遊んでる姿を久々に眺めるのはいいものだ。日が高くなるにつれて温かな春の日を実感できたし。
 公園で遊んだ後で自宅への田舎道を歩いていると、後ろから走ってきた自転車の男が「あれっ?」と声を上げた。何かと振り向いたら我が家の留守番をしてくれてた友人で、乗っているのは僕のMTBである。うちを拠点にサイクリングを楽しんで暮らしてたらしく、昨日は何駅か先の観光名所まで走ってそこに駐輪して仕事に行ってたんだそうな。今日は朝からその自転車を回収し、結構な急坂を登って帰ってきたとこだとのこと。他にも道はあるのにここでばったりってのも偶然だし、実にタイミングよく出会ったもんである。
 おまけにその場に通りかかったバイクまで顔見知りのヤクルトレディーで、どーもどーもとご挨拶。ほんの10分ほどの道のりでたっぷり再会が味わえるあたりが地元である。


 久々の我が家はずいぶんときれいに片付いて感じた。僕とくろべーという散らかし手がいない限り、本来は小ぎれいな家なのかもしれない。
 そんな懐かしの我が家で、二人して掃除や洗濯や布団干しに励む。くろべーもこの家が嬉しいのかしてはしゃぎ回ってたが、お前もきれいにしたるぞと風呂場に連行すると途端におとなしくなる。シャンプー後にタオル&天日乾燥のためにベランダに出してやるってえと前にも増して浮かれていたけれど。
 くろべーをベランダに出してる間に人間の方も休憩しよーぜってことで、二階和室で寛ぐ。何か飲もうとしたがこの家には酒しか置いてないので、平日の昼間から二人で酒盛り。くろべーはツマミのお菓子を狙ってベランダから身を乗り出している。
 と、そこに来客。さっきのヤクルトさんである。家に食料がないから配達を頼んでおいたのだ。いつものように玄関先で会計を済ませたのだが、彼女がくろべーと遊びたがったので何なら上がっていきますかと言ってみる。仕事中だからと断るかと思いきや、二つ返事でのってきて二階へ移動。三人と一匹でもってわいわいと過ごすお昼時となった。
 さすがにヤクルトさんは飲まなかったが、僕らが飲んでるのは焼酎のストレート。いつも買ってるソフールってヨーグルトもツマミにしてみたが、案外と合うので驚いた。モンゴルの方には馬乳酒なんてのもあるし、アルコールと乳酸菌ってのは相性いいのかな。
 それにしても、和室で焼酎という和風のシチュエーションでありながら、なんだかオーストラリア旅行中と変わらないノリで過ごしてるなあ。