到着待ちと土産話

takeuchimakoto2005-05-24

 4月にセキグチ&サブロウさんと仕込んだビール、まだ到着せず。
 まあ一カ月かかるとは言われていた。アンバーエールが造りたいというセキグチに対し、おいらが去年造ったのと一緒じゃつまらんってことで、アルコール度数を高くすることにしたのだ。そんだけ発酵を進めなけりゃいかんので熟成時間が必要なのである。
 んがしかし、一カ月と一週間すぎてもまだ来ない。週か明けてもまだこない。だいたいアンバーはともかくフレーバーの方はとっくに出来上がってるだろうと思いながらじりじり待つ。冷蔵庫も中身を減らしてビールに備えているのだが。
 先週末にどーなってるんだろうと仲間にメール。さぶろうメールでそろそろだろうといわれ、セキグチメールで昨日発送って情報が寄せられたので、今日はいよいよっていう期待が高まっていた。
 今日は珍しく外出の用があり、日中は久々に電車に乗って買い物したり人に会ったりしてたのだが、用事が済むといそいそと帰宅。くろべーを飼うようになってからは在宅&帰宅ぐせがついて人付き合いがめっきり減ってるけど、ビールが絡むとその傾向が増すようだ。こうやって隠者のように生きてると独身街道まっしぐらっぽくて問題あるよなあ。


 午後に帰宅しても不在連絡票はなく、そんじゃあ夕方の配達で来るなと予想。くろべー散歩の時には玄関に「すぐ戻ります」なんて貼り紙までしておく。冷凍庫から枝豆を出して解凍し、いつビールが来てもいいようにスタンバイ。
 しかし来ない。風呂入ってる間も来ず、晩飯の料理をしてる間も来ない。腹も減ったしもう待てるかーとワインを飲みだしたのが7時過ぎ。
 しかし枝豆と赤ワインってのはあんまり合わないようだ。近頃は日常的にイエローテイルというオーストラリアワインを飲んでるのだけど、チーズにはよく合うのに枝豆との相性はよくないなあ。
 僕は4種類出てるイエローテイルの中ではシラーズが一番好きなのだけど、それに一番よく合うと思ったツマミはベビーチーズのカマンベールだった。いろんな種類のチーズを試す中でもっと高級なカマンベールも試してみたのだが、何故か安物のベビーチーズがいいんだよなあ。
 ビーフよりポークが好き・ウナギよりアナゴが好き・メロンよりスイカが好きな僕は、基本的に安物好きの味覚なのかもしれない。


 ちなみにこのイエローテイル、初めて見たのはシドニーだった。15歳少年がお土産にワインを買いたいってんで酒屋に付き合い、店員にNSW産のいいのないかなと尋ねたら薦められたのだ。僕らが棚を見ている間にも地元客が買ってって品切れ寸前になってたし。
 帰国した後で僕も飲ましてもらうと、確かにさっぱりしてて美味しい赤ワインだった。これなら重い思いをして持ち帰った甲斐があったねと思ってたのだが。
 ある日ふらっと近所の酒屋に入ったら、このイエローテイルがどどーんと特設ワゴンで売られていた。食品を買いに行った大手スーパーでもずらーっと並んでた。
 何やらこのイエローテイル、オーストラリアワインなのにアメリカ市場で爆発的に売れたらしい。そんで日本でも発売されることになり、サッポロビールが輸入元になって大々的なキャンペーンが張られてたのだ。
 日本で売られまくってるワインをオーストラリア土産に選んだってこと自体がなかなか素敵なお土産話。