『オアシス』と『スター・ウォーズ』とフリーランサー

takeuchimakoto2005-07-06

 トップページには既に告知しといたけれど、『オアシス』の刊行が決まった。ソニー・マガジンズより創刊される文庫レーベルで、12月か1月あたりに刊行される予定。
 ず〜っと本にしたくてできずにいた作品なので本当に嬉しい。はた万次郎画伯に52枚も描いていただいたすばらしい挿絵も収録されるようだし、装丁を手がけるのはかの鈴木成一氏。学生の頃、第三舞台が好きでカッチョいい本だなーと思って手に取る本がことごとく鈴木成一デザイン事務所の装丁だったのを思い出す。
 僕はもともと単行本より文庫本が好きってこともあり、実に理想的な態勢で形にできるわけである。きっと僕のメイン読者層も数百円で買える本の方を喜んでくれると思うので、作者から読者までとても幸せな形で届く本になりそうだ。僕が友人知己にプレゼントしたり自己紹介がわりに手渡す本も、これからはこの『オアシス』にしようかと思っている。


 午前中、そのソニー・マガジンズから宅配便が届いた。中身は山ほどの『スター・ウォーズ』関連本である。
 ソニー・マガジンズ社ってのは膨大に存在する『スター・ウォーズ』のスピンオフ小説の日本最大の版元で、映画の写真集や設定資料集なんかも出してる出版社なのだ。僕がたまたまエピソード3の直前の小説『悪の迷宮』を読んでたなんて話をしたところ、どばっと関連本をプレゼントしてくださったのである。
 アート系の本だと豪華函入りで値段は7千円もしたりする上、そんなのが何冊もあるってんだから凄い。貧乏性の僕ならまずは買えないようなラインナップである。マニアの人ならよだれ垂らしてほしがるんじゃなかろーか。
 全部読むまでどれだけかかるんだろーと思いつつ、映画の公開を待ってる身にはすごく嬉しい。関係者の皆さん、本当ありがとうございます。


 それをほえーっと眺めてるうちに迎えがきて、昼は駅の向こうのギャラリーカフェへ。
 ここでアート展をやってる人の手伝いをしたので、その作品を眺めつつ飯でも食おうと思ってたのだ。ご近所さんに送ってもらい、素敵なお店で談笑しつつランチタイム。
 今の家に越してきて以来、同年代のフリーランサーの友人というのにはあまり恵まれてなかったのだが、今日は水曜のお昼時だってのにほぼ同年代の男ばかりでテーブルを囲んでいた。エディターにライターにイラストレーターと、みんな堅気じゃない雰囲気を見にまとってて実に楽しい。
 お店のご主人も照明家だというし、僕はここでアコーディオニストの三郎さんのライブをプロデュースしたこともある。あまり文化の香りのしない土地柄なので、近所にこういう場所があってこういう時間を過ごせるのはいいもんだなーとつくづく思う。
 まあしかし、のんびり遊んでだけいるわけにもいかず、昼下がりに帰宅したら日が暮れるまで仕事。慣れない恋愛物でもっと慣れないベッドシーンなぞを切り抜けたら(すげー疲れた)、一気に執筆ペースが上がってきた。
 この作品自体は結構すごい物になりそうな気がしてるが、こういうジャンルは基本的に向いてねーんだよなー。