『爆笑問題のススメ』のマイミクの紹介文

 PS−Xのハードディスクを整理しようと思い、録りためておいた『爆笑問題のススメ』をDVD−Rに落とす。チェックや編集も兼ねてがーっと見直したが、一気に見るとつくづく面白いなーこの番組。
 二回見てもやっぱりいいなーと思ったのは、夢枕獏さんの回とモブノリオさんの回。獏さんはもともとファンだってのもあるけど(僕は『キマイラ』は意地でも文庫で読む派)、モブさんに関しては作品は読んでないけどタレントとしてファンになってしまった。──世の中には「作家がテレビに出るなんてけしからん。嗚呼もう文豪などいないのか」と嘆いていい気になってるおバカさんもいるけれど、テレビってメディアをどう使うかの問題だと思うけどなあ。
 というか、作家って存在を見事にエンターテイメントに仕立ててみせたこの番組が偉いんだよな。以前タイタンにお邪魔して爆笑問題にインタビューさせてもらった時、構成作家の野口悠介さんにちらっとお会いしたけど(ツッコミの田中さんに紹介してもらったのだ)、今度は彼にインタビューして葉書職人の頃から番組作りのことまでを聞いてみたいなあ。


 話は変わって毎度おなじみミクシィネタ。
 先日、友人の漫画家の光永くんがmixi加入を果たしてメールをくれた。早速彼についての紹介文を書かせてもらったのだが、どーも僕はこういう文章を書くのが大好きなようだ。これまで女優・森崎めぐみ、作家・関口尚、漫画家・光永康則と書いてきたのだが、どの人についても心から楽しんで書かせてもらった。また誰かについて書きたいなーと思ってるので、ご希望の方はご一報ください。
 これまで小説やエッセイやブログを書きつつ、それぞれ頭の中の別の筋肉を使って書いてるって感覚があったんだけど、友人知己について書くってのはまた別の感覚なようだ。やっぱりいろんな筋肉を使うのは気持ちいい。──以前、古い友人の葬儀のために弔辞を書いた時にはこんな文章は二度と書きたくないと思ったもんだが、まあこれは例外だわな。
 ともあれ、ミクシィの紹介文ってのは書くのが面白いだけじゃなく、友人知己が自分についてどういう文章を書くかってのもとても面白い。それぞれ竹内真についていろんなことを書くくれてるんだけど、竹内真作品の読者さんが書いてくれる文章とはがらっと違ったりするんだよね。
 僕の場合、「本を読んでイメージしてた通りの方ですね」なんて言われたことは一度もなくて、「あなたじゃない竹内真さんっているでしょう」と言われたことまである。読者が「作者はこういう人なんだろうなあ」と書いてくれてることも大抵はずれてるので、どうやら作品と作者の間には大きな乖離があるらしい。なんかの機会に読者と会ったりしても、尊敬とか憧れとかのポジティブな感情がどんどん消えていくのがよく分かるんだよなー。