ほか弁の誘惑とそよ風の季節

takeuchimakoto2005-09-16

 空は青くて風が涼しい。秋晴れだ。
 おとといくらいまでは夏だった気がするが、なんだか急に秋である。夏はあんまり好きじゃない僕としては嬉しい限り。
 こういう日は「こんな日に仕事なんかしてたまるか日和」と呼びたいとこだけど、さすがにそうもいかない。朝から洗濯して布団干して、昼過ぎに布団を取り込むまでは机に向かう。──そんで結局、午後には遊びに行っちまったんだけども。
大東京ビンボー生活マニュアル (1) (講談社まんが文庫) ロードで出かけ、どこの店で昼飯にするかなーと思ってるうち、ふと思いついて弁当屋へ。ここ数日は名作『大東京ビンボー生活マニュアル』を再読してたのでのり弁を食べたくなってたし、こんな気持ちいい天気の日は辛気臭い店の中じゃなくて青空の下の昼食の方がふさわしかろうと思ったのだ。
 んがしかし、ほか弁の店内でメニューを見てたらついつい欲が出て、のり弁じゃないものを頼んでしまった。我ながら誘惑に弱いなーと思いつつ、鶏の天麩羅弁当はなかなか美味しかった。
 それを食べたのは丘を越えた先のロードレーサー乗り回しスポットの中にある公園。ここはちゃんと整備されてるくせに驚くほど人が少ないって公園で、いわゆる税金の無駄遣い物件の気配が濃厚だから僕が利用してやるのだ。木陰のテーブル付きベンチに落ち着き、お茶を飲みつつ文庫本を読みつつ風を感じつつの昼食はなかなか心楽しいものだった。
牧場物語 土の唄、風の夢 (新潮文庫) 読んでた本は藤門弘『牧場物語 土の唄、風の夢』で、こうして屋外で飯食いつつ読むには最適の本だ。こないだまで藤門さんの犬の本を読んだとこだし、タケウチDJにいただいたメールでも北海道の牧場体験の話を読ませてもらったばかりなので、有名なアリスファームの話がしみじみと楽しい。
 食後は寝転んで読書して、食休みを終えたところで本格的に走り回る。自転車に乗るのに気持ちいい季節ってのはやっぱり最高で、このまま一年中続けばいいのになーと思う。
 秋になったと浮かれたついでに、帰りがけにユニクロに寄って長袖Tシャツと薄手のフリースを購入。タグによると「キモウクルーネックT(長袖)」と「アウトラストフリースジャケット(長袖)」だそうだが、いったいどういう語源なんだろうなあ。
 ちなみに色はどっちも黒で、理由はそうしないとくろべーの毛がついた時に目立つからである。ここでこういう暮らしを始めて以来、服を買うってえと「ユニクロの黒のXL」ってのがお決まりになってきた気がするなあ。
 ちなみに今日の画像は、湯上りにビールなど飲みつつくろべーと遊んでいるところ。僕が腕にはめてるのは出版社から送られてくる書籍小包用の封筒で、厚紙だったりクッション入りだったりするおかげで噛み付いてくる奴と戦うのに丁度いい防具となる。中身の本よりよっぽど役に立つんじゃねえか……なんてこと言うとまた怒られそうだけど。
 ちなみにこの画像のファイル番号が4747になっていて、愛用のデジカメで撮った四千七百四十七枚目の写真なのかもしれない。ちょうど飲んでたビールがよなよなエールだったので、一人でおおっと感動している僕なのであった。