竹内家と竹細工

takeuchimakoto2005-09-27

 図書館に予約した本を取りに行ったついでに、ふと思いついて「竹細工」と検索してみた。
 うちには竹がうじゃうじゃ生えてるので、それを使った工作が最近の趣味なのだ。これまでにも耳かきとか中華鍋洗い器とかペン立てとかスリッパ立てとかを作ってきた(今日の画像参照)のだが、どうしても自己流だと伸び悩むし、たとえば「竹製郵便受けや竹製眼鏡フレームを作りたい」と思ってもどうしていいか分からない。ちょっとここらで先人の技術を学ぼうと思っていたのである。
 んがしかし、検索結果は児童書の薄い本がヒットしただけで、本格的な技術書は置いてなかった。まあ素人のおいらにはお子様向けでちょうどいいかなと思って借りていく。
 竹の玩具の作り方なんてのは別にどーでもいいのだが、基本的な技術については初めて知ることも結構あった。なかなかどうして子供向けでも勉強になって、児童書コーナーもあなどれないなと唸ってしまった。
 それをふむふむと読んでいくうちに、「竹ぼうきの作り方」なんてページが出てきた。ろくに庭仕事もしない僕に竹箒が必要なのかと思いもしたが、竹ぼうきを自分で作れるなんて思ったこともなかった。もしも魔女のおねーちゃんとでも知り合えたら空を飛べるかもしれないし、いっちょ挑戦してみるかと思い立つ。
 箒の柄になりそうな竹の幹は前に切ったのがあったけど、穂先には小枝の込み入った枝先を使うのだそうで、枝切りの段階から2種類のパーツになるような切り方を考えておく必要があるらしい。なるほどねーと植木鋏を持って庭に出て、ハチクとクロチクの枝をバシバシと切り落としていく。秋になって蚊の襲来がなくなったのが嬉しい限りだ。
 切った枝をゴザの上に積んでいくってえとすぐにこんもり一山になった。これを日陰にしばらく放置し、乾いて葉が落ちた時点で初めて準備完了ってことらしい。なかなか悠長な話だけれど、そういうゆったりしたリズムも含めて昔ながらの風情ってものかもしれないね。