オアシス校正とバンブー表札

takeuchimakoto2005-10-05

 雨のため、今日は工事中止。とても静かである。
 おかげで『オアシス』の文章チェックの仕事も捗る。この『オアシス』、僕がもともと書いた原稿(1)を連載時に新聞上での文字用法するのに合わせて手直しした(2)のだけど、今回本にするために(1)と(2)のいいとこどりで決定稿(3)を作ろうとしてるのだ。
 (1)には僕のうっかりミスやらワープロで変換しっぱなしの要素があるし、(2)は新聞ルールにあわせたせいで読みにくくなったりニュアンスが損なわれたりしたとこがある。今回の(3)では読みやすさや表記の統一のために(1)と(2)を参照しながらやってくので結構面倒なのだが、編集さんと校正さんが分かりやすいゲラや対照表を作ってくれたので僕としては大助かりである。(1)を書いたのは6年前で(2)は3年前なので、自分の文章とはいってもすっかり客観的に見られるのが面白い。
 そんな仕事の合間に、こないだから作ってた竹製の表札を設置してみた。これまでは門扉のところに竹製の表札をかけてたのだが、工事のために門扉ごと引っこ抜いたので別の物を出す必要ができたのだ。
 これまでのは細い竹を二つに割って内側に100円ショップの切り抜き文字を貼ったやつだったのだが、あまり目立たなかったので今回は太目の竹でこさえてみた。小刀1本で竹内って文字を削り出したんだけど、これまで使ってた椿材に比べると驚くほど削りやすくて笑ってしまった。火で炙ったりする工程も竹ならではで、材質ごとの違いって面白いもんだなーと思う。
 削った面を保護するために透明シートをくるっと巻きつけ、小降りになった雨の中で設置作業。客間にしている和室の前に1本だけ生えてきたハチクがあるので、それを手頃な長さに切ったところにすぽっと嵌めてみる。大雑把に作ったわりにゃあ結構いい味がでたと思う自画自賛の午後。少し枝葉を残しといたのが正解だったな。
 
 そんなわけで、出来たての表札を撮影したのが今日の画像。網戸と障子をずらしてみるってえと丁度いい具合に和室の招き猫(『笑うカドには』の表紙猫)が背景におさまった。ちょっとジャポネスクなバンブーアートに見えなくもないのではなかろーか。
 この表札、1個1万円くらいで売れたらいい商売になるんじゃねーかと思ってんのだが、誰か欲しがる人っているかなあ?