ワインの栓とチャーリーとの旅

takeuchimakoto2005-10-19

 雨が上がった。嬉しいなーと思って寝室を出ると、前の廊下に寝ていたはずのくろべーが仕事部屋の隅でお座りして「やばい……」って顔してる。
 何だろうと思ってみてみると、くろべー寝床の脇に吐いた痕跡を発見。なんだこりゃと思ったら、ワインのコルクである。
 いや、コルクというのは不正確で、うちの常備酒であるイエローテイルというオーストラリアワインの栓はウレタンみたいな素材でできている。コルクよりも丈夫で抜きやすいのが便利なのだが、やはり天然素材じゃないだけに強力な犬胃袋でも消化できなかったのだろう。ていうか食うなよこんなもん。
 のんべーくろべーはワインの香りも大好きで、空き瓶をぺろぺろ舐めたり栓をガムみたいにガシガシ噛んだりが好きだったのだが、いつもは適当なところで没収して捨てていた。今回はテーブルから落っこちたのを自主的に回収したんだろうから、片付けてない僕が悪いんだよな。


 昨夜から今朝にかけて、mixi内を徘徊してるうちに東京時代の知人を発見。人脈の糸を辿って昔から尊敬していた苺谷氏(あはは)を探してみるとやはりいた。ちょっと聞きたいことがあったので早速連絡をとってみたところ、いつの間にやらパパになってたと知らされてびっくり。
 まあ時は流れてるんだから当たり前だけど、10代20代の頃に遊んでた人たちのプロフィール欄を眺めてると不思議な気分んあった。若いイメージあってもすっかり三十代後半だったりするし、昔は火を吹いたり空を飛んだりしてたのに今はすっかりまともな社会人だったりするし。おいらも体型や体力はすっかり中年化しているけれど、このところ小学生の出てくる小説などを書いてるせいか、精神的には相変わらず少年時代のままでいた。
 うちを訪れた人から「家全体が男の子の部屋みたい」といわれたことがあるけれど、同年代との付き合いがなくなると年齢的なバランス感覚がどっかいちっまうようだな。


 家といえば、雨が続いたせいで駐車場工事はずっと中断していた。本当は15日に完成してるはずだったのだが、さていつ頃できるのだろーか。俺はいつ車を買うのか、いつペーパードライバーから脱するのか、いつくろべーと旅に出るのか?
 加齢と少年性について考えつつ、スタインベックの『チャーリーとの旅』を読みたいと思ってる今日この頃である。サイマル出版会ってとこから出てたらしいんだけど、どっかで入手できないかなあ?
 ネット書店で入手不可になってるってことは絶版なのかもしれんし、旅に持参したいので文庫で出てくれないかなーと思う。ソニマガのヴィレッジブックスさんに頼んでみようかな。