竹茶と竹箒

takeuchimakoto2005-10-20

 秋晴れだ。軒下においといた竹の枝もだいたい乾いたようなんで、朝っぱらから竹箒作り。
 葉っぱを落とした枝を穂先にして、柄になる稈の周りに巻きつけるだけなんだが、枝の長さや形状に応じて何段階かの工程があって、本に載ってた手順通りにやってみるとなるほど合理的だ。不器用なんで針金で束ねる時に手間取ったけど、それでも30分かそこらで完成。少々いびつではあるが、自分の手でこういうもんを作るのは面白い。
 もっとも、面白いのは作るとこまでで、作業中に散らばった葉や枝は基本的にほったらかし。せっかく箒を作ったんだから掃けばいいじゃねーかとは自分でも思うが、まあいいではないか。掃除は気が向いたときまでとっとくことにした。掃除が趣味の方や箒さえあれば空を飛べるという方、どーぞ拙宅に遊びにきてください。


 掃除の代わりに取り組んだのは竹茶作り。文献によれば竹の葉を煎じたお茶はビタミンKが豊富で滋養強壮になるのだそうで、そんなら試してみるかと思い立ったのだ。ビタミン系にどんな効能があるのかは知らんが、とりあえず体にゃよろしかろうと思わせてくれるあたりがビタミンって言葉の効能だよな。
 摘み立ての葉がいいのか緑茶みたいに乾燥させた葉がいいのかは本だけじゃ判断つかなかったので、両方試してみる。乾燥させた葉は枝から落としたのが山ほどあるし、生きてる葉っぱは秋風にさらさら鳴るほど茂ってるので材料には事欠かないのだ。
 ぐらぐら煮立てて飲んでみた結果、生の葉の方が僕の好みであった。何故か乾燥させた方が青臭い感じがして、摘み立ての方がまろやかな甘味がある。なんかに似た風味だなーと思ったら子供の頃に舐めた越後の笹飴で、あれは熊笹か何かだったかな。竹と笹なら親戚だから味も似てるわけだ。ホットでもアイスでもいけそうだし、どっかのドリンクメーカーでコンビニ用のペットボトルでも発売すればそこそこ売れるんじゃなかろうか?
 とりあえず我が家ではお茶やコーヒーを買う必要はなくなったかなと思いきや、作業を終えて仕事場に向かうときにはほぼ無意識のうちにインスタントコーヒーを入れていた。まあこういうのって習慣だし、やっぱり執筆のお供はカフェインだよな。