七輪焚火と朝食準備

takeuchimakoto2005-11-04

 朝っぱらからアウトドアクッキング。
 つっても、ベランダに簡易七輪を持ち出して塩鮭を焼いただけなんだけど。こないだ魚焼き器の底板が壊れて捨ててしまい、上の挟み網だけでだとガスレンジで調理しにくいので七輪を持ち出したのだ。前に備長炭で焼いたサンマが食べたくて買ったもんだが、炭の火熾しが面倒でしばらく使ってなかったのである。
 しかし、せっかく買ったのに眠らせておくのはもったいない。今後車中泊旅行に出るなら重宝するんじゃないかと思い、炭火じゃなくて焚火で使えないか実験してみることにした。燃料は庭木や竹の枯れ枝と枯葉を準備し、煙が近所迷惑にならんように二階のベランダに移動。七輪内部に適当に重ねて百円ライターで点火。
 最初はなかなか勢いが出ずに苦労したが、いざ火がつくとってえと竹の枯葉は結構な勢いで燃え上がる。それ自体はすぐ燃え尽きるが、火が細い枝に燃え移るってえとようやく焚火って感じになってきて、煙の量も落ち着くようだ。最初はまだ煙の多いうちに食材やヤカンをのせちゃったので燻されて真っ黒になっちまったが、煙と火を適度に安定させてからのせるべきだったんだな。
 当たり前っちゃ当たり前のことだろうし、多分キャンプ暮らしのマニュアルでも読めば書いてあることだと思うけど、こういうのは自分で試行錯誤するのが楽しい。試行錯誤の中、火の大きさや持続時間からしてこのサイズの七輪で使うのに最適の燃料は竹だってことが分かったし、この知識は今後も役に立つだろう。
 竹を丸ごと燃やしたら下手すりゃ爆発しそうだが、うちには趣味の竹細工の名残りで節を落とした稈を乾燥させた物がいっぱいある。これを二つ三つ使えば僕一人分の七輪料理にゃ充分なようで、適度な火力で魚もきれいに焼けた。料理の後に汚れた魚焼き器を洗うのも竹で作った鍋洗い機だし、我が家の竹に捨てるとこなし。
 備長炭も用意しといたけど竹の火力のおかげで使わなくても充分であった。塩鮭と野菜とソーセージも1本焼けた上にお茶漬けのお湯まで沸かせたのだ。ちょいと遅めの朝食となったが、自力でおこしたミニ焚火で作った鮭茶漬けはなかなか乙なもんだったし、残り火にかけといたお湯で食後のコーヒーも飲めた。自分ちで朝からこういうことをしてるのもアホみたいだが、贅沢といえば贅沢である。
 キャンプなんかで問題になるのが焚き火の後始末だそうで、世の中には焚き火禁止なんてことになってる場所も多いらしい。しかし七輪焚火だと片付けも実に簡単で、自然消化と冷却の後で残った燃えカスをがさっとビニール袋に移せばおしまい。どうかすりゃガスレンジの焼き魚よりも楽なくらいだった。
 煙で咳き込んだり上着のフリースが焚火くさくなったりって問題もあったが、このへんは僕が上達すれば解消されることだろう。今度は油の多いサンマで挑戦してみようかな。