ソファーベッド昼寝とダッシュボード激突

　午前中、車に乗って初めてのお使い。
　まあお使いったって自分で消費する食料の買い出しに行っただけなんだけど。大きなショッピングセンターに向かい、大通りからおっかなびっくり駐車場に入っていく。
　無難なとこで野外駐車場のすいてる隅にでも停めようと思ってたのだが、順路に従いつつ前の車についてったらどっかで曲がり際を見逃してたらしい。ふと気づいたら立ち入りたくなかった屋内駐車場へ入ってく道だった。おっかねーなーと思いつつ周りに車のないスペースに停めてみたが、下車して確認すると見事に斜めになっている。僕は頭から突っ込んだけど、こういうとこではバックで入れるのが普通なのか、うちの車だけ反対向きであった。
　買い物はビール６本パックとかお茶の２リットルペットボトルとか牛乳１リットルパックとか、自転車だと重たい品をここぞとばかりに買いまくった。ついでに道の向こうのパン屋で焼きたてパンの昼食を買い出し、車に戻って某工業団地の公園へ向かう。
　昨日のうちに広い荷室にエアーソファーベッドと寝袋を持ち込んどいたので、公園の駐車場で昼食＆読書＆昼寝。寝心地もなかなかで、寒ささえ凌げれば車中泊も問題なさそうである。
　帰宅して車庫入れした時も無事に４輪とも駐車場におさまったし、こうしてだんだん経験値を積んでいくわけだな。

　車中泊旅行に向けての最大の問題は、くろべーを乗せて無事に走ったり眠ったりできるかってことだ。試しに夕方の散歩は近場に車で行ってみることにして、エアベッドと寝袋をおろしてくろべーを車内に誘導。もともと車好きの犬なので、後ろを開けさえすれば何も言わんうちから率先して乗り込んでいく。
　しかし車イコール嬉しいことがあると思ってるくろべーは、お座りしてろと命じても興奮のあまり車内を動き回って落ち着かない。荷室から助手席の乗り移ってきて、きつめのブレーキをかけた時にはつんのめってダッシュボードに鼻をぶつけたりしてる。うまいぐあいにハザードスイッチを押すことになってたが、これはお前のために点灯させる装備ではないのだよ。
　山林を抜けた先で車を停め、池のほとりの無人の道で解放。たまに自転車散歩でも来てる場所なのに、今日のくろべーは明らかに普段の５割増しではしゃいでいる。どうやら場所や移動距離の問題じゃなく、ドライブ中に楽しさが高まって到着地点はどうあれ嬉しくて仕方ないって心理のようだ。これも車好きな犬に育ててくれた前の飼い主さんのおかげかな（彼女は今はトラックの運転手さんをやってるそうだ）。
　帰り道では、助手席に来ないようにシートの背もたれを前に倒しておいた。これだとせいぜい僕の肩越しに覗き込んでくる程度だから運転に支障もなかったし、初心者の荒い運転でつんのめっても危険度は低い。何はともあれ、これで一緒に車で出かけられるわけだ。

　次なる関門は、まだ入ったことないガソリンスタンドに入って無事に給油できるかどうか。そろそろ燃料タンクが底をつくのだが、うちの最寄りのスタンドはセルフ式で、どーやって利用するのかさっぱり分からない。明日にでも行ってみようと思ってるのだが、さてどーなることやら。