浜辺のくろべーと寝床のシアター

takeuchimakoto2005-11-17

 天気がいい。うずうずする心を抑えつつ、午前中は仕事。犬が主役の長編に取り掛かってるのだが、考えてみると今日書いた分には犬は出てこなかった。まあ出さなきゃいかんってもんでもないが。
 昼は自転車で駅前に出て食事ついでに用事を済ませ、午後はくろべーと車でお出かけ。天気のいい日には一緒に海に行こうと思いつつなかなか実行できずにいたので、いよいよ今日行くのである。うちからだとほとんど一本道だが、ちょっと遠いのでいざ出陣って気分でアクセルを踏む。
 海岸の公営駐車場のシステムはよく知らなかったが、夏の間は有料でオフシーズンになると無料解放ってことになってるらしい。そりゃいいやとばかりに広々としたスペースに駐車してると、ちょうど3匹ほどの犬を散歩しているお姉さんが通りかかる。ただでさえドライブで興奮していたくろべーは恋しがってキュンキュン鳴きまくり、車から出してやるとまっすぐに駆け寄る。
 中に1匹黒ラブがいたのだが、まず真っ先にその子に駆け寄るあたり、やぱり自分の犬種ってのを認識してるのかなって気がする。鏡に写った自分を見ると“突如見知らぬ犬が出現した”みたいに思って吠えまくるくろべーだが、基本的に自分と同じ背格好の黒犬に親近感を抱いてるようだ。


 約2年ぶりだが、やはりくろべーは海が好きなようだ。誰もいない砂浜に放してやると、くろべーはひとしきり匂いを嗅ぎまくった後でだーっと波打ち際に走っていく。寄せ波が来ると慌てて逃げてくるって感じで、“足までは濡れていいが体全体は濡れたくない”って意識があるらしい。そのへんは人間とおんなじかもしれないね。
 砂浜で貝殻を拾ったりフリスビーをしたりしてしばらく遊び、そんでは帰るぞと体を拭いて車に乗り込む。その直後に放し飼いだか野良犬だか不明の首輪のない犬が近くによってきて、くろべーは再び恋しがって鳴きまくり。まだ遊び足りないようだったが、日没や帰宅渋滞の前に帰るのじゃーとばかりに強引に発進。
 考えてみると、僕はまだ日没後のドライブの経験はない。早寝早起き生活だし、なんだかおっかないので夜まで乗りたくないのだ。誰かナビしてくれる人がいる時までとっとこうかと思っている。


 日没後の楽しみは毎度毎度の晩酌と寝室シアターの映画鑑賞。いろいろ映画を見てる中でふと疑問に浮かぶことって多いので、どなたかご意見お聞かせください。
・『オーシャンと11人の仲間』……『オーシャンズ11』が面白かったんでそのオリジナル版を見てみたのだが、ラストシーンには心の底からびっくり。こんだけ豪華キャストでこんだけアンチクライマックスな終わり方ってある意味すごい。強奪作戦が成功したかと思いきや強敵が立ち塞がり、いざ対決かと思いきや肩すかしってのは、最初から笑いを狙って作ったものなんだろうか? 個人的にはえらく面白かったが、決して一般受けする笑いではなかろう。製作者たちがどういう意図でこんな映画を作ったのか物凄く知りたくなってしまった。
・『アパートの鍵貸します』……コメディー映画の古典ってわりには笑い自体は少なかった気がするが、主役の頼りなさにやきもきする感覚が最後の最後で晴れる感覚はさすが。しかし気になっってならなかったのは、二人が遊んでるトランプゲームってのは一体どういうルールなんだってこと。主筋とは関係ないとはいえ、そのゲーム性が理解できないってのは妙にひっかかる。どなかたご存知ないですか?
・『アポロ13』と『スペースカウボーイ』……テレビで放映されたのを録画して同じDVD−Rに焼いてあるのだが、この2作ってのはやっぱり表裏の関係にあるのだろうか? イーストウッドじーさんが、どの程度トム・ハンクスを意識してこの映画を作ったのかがすごく知りたい。「夢見ていながら果たされなかった思い」って意味では、ラベル船長が『アポロ13』にカメオ出演してるって話に感動したのだけれど、どうせならトミー・リー・ジョーンズの役をやってほしかった気がするんだよなあ。