退化のタイムと密室のランプ

takeuchimakoto2005-11-25

 朝の自転車散歩で公園に行くと、ゴンタと飼い主の奥さんに遭遇。ゴンのフンを拾って公園のトイレに流そうとしていた奥さんが困った顔をしてるので、どーしましたと尋ねると、トイレの鍵がしまってるんだそうな。
 公園内には車椅子でも入れるユニバーサル型の公衆トイレが建ってるのだが、見ればその入り口のところの赤い回転等が点滅している。「あれって非常ランプじゃないすか?」「あらそうなの? 知らなかった」なんて言いつつ、とりあえずくろべーとゴンを遊ばせながら様子を見守る。
 このトイレ内の非常ボタンはたまにイタズラで押されっぱなしになってるし、いつもそのまま放ったらかしにされてるので、点灯してたところで誰も騒がないのである。田舎の公園だから誰かがトイレを使用中の時は近くに車や自転車が停まってることが多いのだが、今朝はそんな様子もないので、何か変ですねーって程度にしか思わなかったのだ。
 しかし待ってても変化はないので、ゴンのフンを始末したい奥さんがドアに近寄って様子を確かめる。人の気配はするみたいってことだったので、じゃあ長いことかけて使用中なのかってことで、中で使用中の人がいるんだったら下手に騒いでも悪いって結論に達した。


 昼飯時にも遠くにサイクリング。セブンイレブンでこだわり系おにぎりやチーズ&フライドオニオンのパンを買って出先の公園で食べたのだが、小春日和の紅葉の中で食べるとなかなか美味である。
 食後に3キロちょいの周回コースで久々にタイムを計ってみたら4分ジャスト。9月の末には3分40秒代を切りそうになってたのを考えると、だいぶ体が鈍ってるようだ。車を買ってから自転車に乗る時間が減ってたからなー。こうして人間は文明の利器によて退化してくのだろうか。
 帰り道で朝の公園の脇を通ると、公園内の小道を郵便配達のスーパーカブが走ってる。例のトイレの方から走ってきたので、公衆トイレに寄った後なのかなーと思いきや、そのカブとすれ違う時に郵便屋さんが泣いてるように見えた。まあ目や鼻のあたりが赤くなってただけだから鼻炎か何かなのかもしれんし、郵便配達中にトイレに寄りたくなることもあるだろうけど、ちょっと珍しい光景だった。
 おまけに、すれ違った後で振り返ると、トイレの非常灯はまだ回転している。単に押しっぱなしになってるのか、それとも朝から閉まったまんまで使用できなかったもんだから郵便屋さんが泣いてたんだろうか……などと考えつつ帰路につく。


 午後の執筆の後、くろべーの自転車散歩にはメモと鉛筆を持参して公園に向かう。
 なんだか気になるので、まだトイレが閉まってて非常灯が回ってるようなら公園を管理してるとこの連絡先を控えて電話しようかと思ったのだ。誰か中で倒れてたら大変だし、またイタズラだったとしても閉まったまんまじゃいろんな人に不便だし。
 で、トイレはいまだ使用中マークで閉まってて、非常ランプも灯ったまんま。たまたま公園の近くに役所の車が停まってて何かの地図をチェックしてる人がいたので、「公園の管理の方ですか?」と声をかけてみる。
 その人は管理担当じゃないとのことだったが、事情を説明するとトイレ周辺を調べてくれた。しかしドアは開かないし中から応答もないし非常ランプも回ってるしってことで、管轄の部門を調べて連絡をとってくれることになった。


 ……などと書いてきたものの、その後どうなったかは知らない。役所の人に託した後はくろべー散歩を続けたのだ。イタズラなのか事故なのかそれとも密室殺人事件なのか、妙に気になる今夜のおいらである。朝になれば真相がわかるだろーか。
 ミステリアスな空気を払拭すべく、今日の画像は車で出かけた時のくろべー。大きな池のある公園に行ったのだが、普段のんきな彼も水鳥の羽音にはすごく敏感に反応する。鳥猟犬の遺伝子ってやつだろうか。