息抜きと耳掻き

takeuchimakoto2005-11-29

 このところ犬がメインの長編小説にとりかかっている。
 作中で15年ほどの時間が流れる予定なのだが、最初の一日を書くだけで原稿用紙60枚ほどを費やしてしまった。普通の厚さの本一冊のサイズにしてくれと言われてるのだが、今回も長くなりそーな気配が濃厚。困ったもんだ。
 執筆時間が増えたせいで、くろべー散歩以外は数日間にわたって引きこもり状態。外が寒くなってきたせいもあり、人と会ったりどかかに出かけたりってことがほとんどない気がする。そのわりにストレスたまってないのは、仕事よりも息抜きに余念がないからだろーか。
 息抜きのメインは酒と読書と映画鑑賞だろうけど、木工作業も結構やっていて、ふと気づくと我が家には10本以上の耳掻きがあった。もともと持ってた市販品を除くと、実に9本は僕の手作りである。一人暮らしでこんなに大量の耳掻きを所持してる奴なんてそうそういないだろうなー。
 材料(竹の切れっぱし)と道具(小刀と紙やすり)さえあれば5分くらいで作れちゃうのだが、それにしても結構作ってたもんである。ちょっと前に熱を加えると竹が曲げやすくなるのを知ったもんで、耳掻き特有の曲線を出すにはどーしたらいいかなーなどと実験してるうちに増えてしまった。


 問題は、そーやって耳掻きを量産しても掃除すべき対象がないってことである。自前の耳は2つしかない上に製造段階で試してるうちに耳垢も取り尽くしちゃったし、一人暮らしで家ごもりなんかしてた日にゃあ人に耳掃除してやる機会もないし。
 考えてみると、僕は自分以外の人の耳をちゃんと耳掻きで掃除した経験ってないかもしれない。今なら相手の耳の形に合わせて耳掻きを選んだりオーダーメイドで作ったりできそうなんだけどなあ。