ミックスジュースとミステリアンケート

takeuchimakoto2005-12-03

 午前中、集英社から宅配便。何じゃろなと思ったらお歳暮だった。
 中身はお歳暮の野菜&果物ジュース15本セット。お中元の時も思ったけど、野菜の不足しがちな独身作家にはありがたい。
 んがしかし、包装を開いてこの箱を見るたびにぎょっとする。「『旬鮮果菜』おいしさ自然主義とは?」っていう文字が印刷してあるのだが、熨斗が貼ってあるおかげで「自然主義とは?」って文章だけが目に飛び込んでくるのだ。出版社名と並んでそんな疑問を提示された日にゃあ、通信教育のテキストで私小説の書き方でも教わっちまうのかって気がするではないか。
 ともあれ、ジュースはおいしいのでごくごく飲む。ふと気づくとくろべーも欲しがっている。野菜も果物も好きな彼にはたまらん匂いなのかもしれんが、ジュースまで味をしめると今後が面倒そうなので舐めさせてあげないことにした。


 郵便ではハヤカワ書房から厚めの封筒。何じゃろなと思ったらアンケートだった。
 『ミステリマガジン』の恒例アンケートで、翻訳ミステリのベスト3を選んでくれっていう内容である。今年は50周年だとかで今年のベスト3と同時にオールタイムベスト3ってのも集計するんだそうな。
 んがしかし、去年も思ったんだけど、僕のようなもんが天下の『ミステリマガジン』に登場してていいのだろうか。僕の書くものってミステリーであることを放り出してたりするから、結構ミステリファンから顰蹙買ってる気がするんだよなあ。
 ともあれ、依頼してもらったからには面白いものを書こうと思い、刊行リストを眺めたり本屋のミステリコーナーを見て回ったり。面白そうなのがあったら買おうかと思ったんだけど、結局買ったのは村上春樹の新刊『意味がなければスイングはない』であった。意味がなければスイングはない