大矢博子と岩崎究香

 朝っぱらからいろいろ感動した日。雪のマズルカ (創元推理文庫)
 まずは宅配便で届いた『雪のマズルカ』(芦原すなお著・創元推理文庫)。昨年出てたのは知ってたが、僕の住んでる文化的僻地には創元推理文庫が揃ってる本屋などなく、まだ手に入れてなかったのだ。ハードカバーどころか雑誌掲載時に全部読んでる作品だけど、文庫でもほしいなーと思ってたので、こないだ芦原さんの『雨鶏』の解説を書き上げた記念に注文しといたのだ。
 それが届いただけで感動したのは、昨夜芦原さんが書いてくれた『オアシス』の解説をメールで拝受してたからである。なんともグッドタイミングだなーと思ったら、感動はそれだけじゃ終わらなかった。
 この『雪のマズルカ』の解説は誰が書いてるのかなーと思って開いてみたら、大矢博子さんという名前が出てきた。はて聞き覚えがあるけど誰だっけなーと考えても思い出せず、とにかく読みはじめてみたところ、その博識ぶりとギャグっぷり溢れる文章で気がついた。
 ああ、「なまもの!」(http://www.namamono.com/)の人だ!!
 僕が折に触れて読んでる唯一の書評サイトである。読書傾向が物凄く偏ってる僕は新刊の話をされてもちっとも分からんので人様の書評とか読書感想ブログってちんぷんかんぷんなのだが、「なまもの!」だけはトップページの駄洒落が楽しくてついチェックしちゃうのだ。以前このサイトがきっかけで竹内真を読み始めたって読者もいたので勝手に親近感を抱いていた。その方にこうしてお目にかかるとは。
 それにしても、14日づけで載ってる「今週の一言」も名作だよな。物語を内包してるというか、もんじゃ焼きとチゲ鍋をハシゴしてる3人組を想像するだけで結構楽しい。


 そんな楽しい解説を読んだ後、讃岐うどんを食べつつ昨夜録画しといた「爆笑問題のススメ」を見てたのだが、ゲストの岩崎究香さんと爆笑問題とのトークでまた感動。いろいろ知的刺激に満ちてて勉強になるこの番組だが、今回はゲストとホストの誇りとか熱い思いとかが伝わってきて感動的だった。30分番組の20分弱のトークだけど、こういう話題の展開をテレビで伝えるためには出演者や構成作家がどれほど周到な準備を整えてるんだろうなあ。
 花柳界に関しては全く何も知らない田舎者の僕だけど、岩崎究香さんの本は何か読んでみたいと思った。何てタイトルの本から読んだらいいかもよく分からないほど知識ゼロなので、とりあえず書評サイトでも検索してみようかな。