給湯器の反乱と星新一の名作

takeuchimakoto2006-01-29

 午前中、いつもの洗濯のついでにくろべーのTシャツを洗う。
 雨や雪のときに着せる散歩用のものだが、抜け毛がいっぱいついてるので洗濯機を使わずに風呂場でバケツ洗い。水は冷たいので残り湯を使ってザブザブ……してたら、いきなり妙なことがおこった。
 スイッチも押しててないのに、浴槽についた循環口からドボドボドボーって勢いで水が吹き出てきたのだ。何が起きたかとっさに分からず、呆然と立ち尽くしてしまった。
 なにしろ給湯器は電源自体を入れてないのだ。勝手に動き出した瞬間に誤作動に違いないと思ったし、このまま水が溢れて床上浸水ってイメージまで浮かんで焦ってしまった(栓を抜きゃいいんだが)。慌ててスイッチ入れたものの、止めるにはボタンを押していいか分からず、今朝の冷え込みがきつかったせいかなーとバカなことを考える(寒くて早朝から目が覚めたのだ)。
 まあ水の噴出はやがて止まったし、あとで取扱説明書を読んだら「ふろ配管クリーン」って機能らしいと理解はできた。どうして電源オフ状態で突然この機能が動いたのかは謎だが、後になってみればなかなか楽しいハプニングではあった。──風呂の給湯器でも洗濯機でも、全自動の機械ってのは油断できないよな。


 たしか星新一さんのショートショートで、こういうネタのものがいくつかあった気がする。
 僕が子供の頃に初めて読んでハマった『きまぐれロボット』(角川文庫刊で和田誠さんの装丁に惹かれて買った)がそういう話だった覚えがあるし、他にも何かあった気がするんだよなー。しかし最近はすっかり記憶力が鈍ってるせいか、なんてタイトルだったかうまく思い出せない。こういうのって妙に気になる。星新一じゃなくてドラえもんの秘密道具だったっけ?
 手元にはほとんど本がないので(全部実家の本棚に並んでる)、どなたか分かる方がいらしたらご教授くださいまし。