青色申告サイクリングと秘密基地テディベア

takeuchimakoto2006-03-15

 きれいに晴れてあったかい。午前中は布団を干して仕事して、昼前からロードにまたがって税務署へ。今日が締め切り日なので、サイクリングついでに確定申告の書類提出なのである。
 どーせ最終日は混んでるだろうと思い、行列中に読書に励もうと思って河合隼雄さんの本を持参したのだが、意外にも税務署はガラ空き状態。行列などどこにもなく、逆に鞄をごそごそやってる僕に係のお姉さんの方から「どーぞ♪」と手を差し出してくるほどであった。


 読書はできなかったが、とりあえず面倒ごとが片付いて気持ちは軽い。近くの寿司屋で昼飯食って、さて帰ろうかとのんびり走り出す。
 好天に浮かれてふらふらと知らない道を走ってたのだが、やがて林の中の人けのない道にさしかかる。空は晴れててもさすがに薄暗いなーと思って走っていると、前方に妙な光景を発見。ペダルをこぎつつぎょっとした。
 最初は、酔っ払いか何かが引っくり返ってるように見えた。近づくにつれてちょっと小柄なのが分かり、子供が仰向けになってんのかと思った。とにかく林の中で誰かが手足を伸ばして大の字に横たわってるのである。
 すわ行き倒れか殺人事件かーとびびりつつ接近したのだが、よく見りゃ大きなテディベアのぬいぐるみだった。このへんは民度が低くて不法投棄のゴミが多いのだが、こんなもんをこんなとこにこんな形で放り出すなよなーとつくづく思ってしまう。
 おそらくサイズがサイズなので、ゴミに出すにも粗大ゴミになって金かかるからこういう場所に放り出したのだろう。このクマ君だって新品の時には子供だか女の人だかにかわいがられて頬擦りでもされてたろうに、今じゃこうして林の中に遺棄されちゃうのかと思うと不憫である。僕自身もかなり大柄だし大型犬を飼ってもいるので、大きいが故に疎んじられる者には同情せずにはいられないのだ。
 車で来てたら拾って持ち帰ってくろべーの遊び相手にしてやりたいとすら思ったが、自転車に二人乗りってわけにもいかんし、くろべーにやっても咬み千切ってボロボロにするだけだろうなって気もする。どうかこの近所の少年たちに発見されて、秘密基地のマスコットにでもしてもらえますようにと祈っておく。