春分の日と世界の王

takeuchimakoto2006-03-21

 春分の日にふさわしく、春らしいぽかぽか陽気。こういう日は朝からうきうきしてしまう。
 朝から洗濯や掃除や布団干しに勤しみ、一時間ほど執筆に励んだ後で11時にはいそいそとテレビの前へ。お昼はのんびりWBCの決勝戦を観戦するのである。
 1回表から4点もとったときにゃあこりゃあ勝ったと確信し、昼飯ついでにランチビールじゃとワインの栓を抜く。ほろ酔いで寝椅子に横たわり、くろべーを膝に載せながら野球を楽しむ春分の日は実に気持ちいいものであった。
 んがしかし、終わってみれば10−6、9回表の攻勢がなかったら勝ってなかったわけである。優勝が決まって胴上げされてる王監督を見ながら、しみじみ良かったなーと思う。


 王選手の756号ホームランで日本中が盛り上がってた頃、僕は小学生だった。
 巨人の監督が藤田−王−藤田と変わったことに反感を感じた頃には高校生だった。巨人の人事って大人の世界の嫌な感じがただよってるなーなんて思ったもんである。
 大学生になって東京に出てきたら、借りてた部屋のご近所に「王」って表札の豪邸があった。ある日散歩してたら王さん本人に遭遇したが、僕より小柄だったことにショックを覚えてしまった。まあ勝手にでかくなったのが悪いのだが、やっぱり僕は世界の王を見上げたかったのである。
 東京を離れて3年たった頃、王ジャパンのおかげで久々に野球観戦の楽しさを満喫できた。──夕方になるとくろべーが散歩に連れてけとせがんできたが、100%の笑顔でシャンパンを浴びてる王監督見たさにしばらくテレビの前から離れられなかった。
 イチローや松坂がはしゃいでる兄弟で、その頼れるお父さんが王監督って感じの光景だったなー。