『ワンダー・ドッグ』脱稿とエスカレーションコメディー構想

takeuchimakoto2006-03-23

 昨日の昼過ぎ、『ワンダー・ドッグ』の第一稿が脱稿。
 プリントアウトして原稿チェックして手直しして担当さんにメール送信。沈丁花の香りが漂う中をくろべーと長めの自転車散歩に行って、夕方から祝杯をあげる。(まあ毎日飲んでるよーなもんだけど)
 既に作者からも担当からも手直し案が出てるのですぐに第二稿にかかるのだが、それでも何日かはゆっくりできるだろう……などと思いつつ眠りについたのだが、日付変わって今日の午前3時頃に布団の中で全く別の作品のアイデアがまとまった。
 で、寝られなくなってむくりと起き上がった。さすがにそのまま書き始めたリはしなかったが、仕事部屋に移動して資料をぺらぺらと眺める。その間も頭の中では勝手にいろいろ展開していた。──昔から、一本書き上げた後でたまにこういう状態になるんだよなあ。
 これまで漠然とあたためてたいくつかの構想が組み合わさって一本の流れになったのだ。ストーリー展開もほぼ見えたし(高校の教室から世界と宇宙までっていう無茶な話)、文体についても常々さらなる可能性を追求したいと思ってたスタイル(便宜的に“オアシス・じーさん文体”と呼んでいる)で行けるって気がする。例によって長さは予想がつかんが、せっかく余裕があるなら今日から集中して書いてみようかと思っている。
 『ワンダー・ドッグ』は「青春小説を書いてほしい」っていう依頼で書いた作品で、自分の作品が青春小説と呼ばれることに首を傾げていた僕としては高校が舞台にして依頼に応えつつも「犬を出演させてコメディタッチで長い期間を描く」っていう形で自分の好きなことをさせてもらった。それに対し、今度のは最初からエスカレーションコメディーを意図しての発想なので個人的にとても楽しみである。


 久々に、いい意味での遊び気分で小説を書くってことになりそうで楽しみである。理想としては今月中に書き上げられたらなーと思ってるんだけど、書いた後どうするかは全く白紙。誰か信頼できる編集者に読んでもらえたらいいのだが、久々にどっかに投稿してみるのも楽しいかもなあ。(「こんな変な作品はボツ!」なんていわれたりして)
 そんなわけで、最近にぎやかなmixiメッセージやらメールやらへの対応はしばらくおろそかになるかと思います。どーもすいません。ちょうど最近、なんだかネット接続の調子が悪いのよ。
 でも「完成したら読ませろ!」とか「デートしましょ」ってメールはお待ちしてます。そろそろ花見の季節だしなあ。