「浦沢直樹×手塚治虫」と「村上春樹×芦原すなお」

takeuchimakoto2006-03-25

 春らしくていい天気じゃなーと思いつつ布団を干してて、庭の椿が咲いてることに気づいた。
 庭にいると葉っぱに隠されてて気づかないのだが、二階ベランダから見下ろすときれいに一輪開いてるのが見えるのだ。こういうのってちょっと得した気分である。
 今朝は宅配便で『PLUTO』3巻の豪華版なんかも届いてなかなか嬉しい。1巻は豪華版(手塚バージョンと一緒に読みたくて探し回って買った)、2巻は普通版(あんな子供だましの付録はいらん)、3巻でまた豪華版という買い方になってしまったので本棚に並べるとデコボコだが、まあ仕方ない。今回の付録の「まんがノート」も、造本が凝ってて楽しかった。PLUTO (3) 【豪華版】 (ビッグコミックススペシャル)
 本屋で買おうと思うとまた大変だろうなーと思い、あんまり好きではないネット書店に予約しといたのだが、こういう付録の楽しさがある本は宅配便で届くってのもいいもんだな。店頭で買う場合は手に取った時点でどういうものか分かってるわけだが、小包で届いた場合はプレゼントを開くような楽しさがあるし。
 その「まんがノート」の中身はというと、才能溢れる高校生が手塚に憧れて手法を学んでる最中のものって感じであった。芥川の『羅生門』を未来の設定で漫画化してるのだが、『PLUTO』のようにストーリー自体もいじってることを期待しちまったのでちょいと消化不良感が残ったかな。でもまあ、付録じゃなくて本体の方がはるかに面白いってのはまっとうな話だよな。


 夜はビールとワインで酔っ払いつつ、『中国行きのスロウ・ボート』の「土の中の彼女の小さな犬」と『雨鶏』の「フリューリング」を読んですごす。中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) 雨鶏 (ヴィレッジブックスedge)
 全くタイプの違う同級生によるそれぞれに珠玉の短編を満喫した勢いで、お二人にメールを出してみようと思いついた。村上朝日堂経由で村上春樹さんに、奥様のアドレス経由で芦原すなおさんにメールを書いたのだ。
 こうやって作者ご本人にメールを出せるってのも贅沢なことだよなーと思いつつ、浦沢直樹さんと手塚治虫さんの間には面識ってあったのかなあ?