車内寝床と花見読書

takeuchimakoto2006-04-04

 朝から空は澄みわたり、昨日みたいな風もない。天気予報によると明日は雨になるらしいとのことなので、よっしゃ今日は花見じゃーと決定。
 6時前に起きたので、散歩して洗濯物を干してちょっとだけ仕事してもまだ8時前。出かける支度をして行くぞーとくろべーに声かけても、奴もいったいどういう外出なんだろうと戸惑っている。僕が車の鍵を持った時点でようやく察してはしゃぎ始めた。
 くろべーと散歩道具を乗せて発進、途中で駅前のコンビニに寄って飲食物の買い出し。周りを見回すと駅に向かう通勤通学の流れがあるが、それを逆行して桜並木の道を走って遊びに行く気分ってのは格別である。
 公園に着いたらまずはくろべー散歩で一回り、それから駐車場に戻り、荷室にマットとござと寝袋を敷いて昼寝体制を整える。車内に寝転びながら花見読書ってのが今日の目的なので、わざわざ桜の見えるとこに駐車したのである。
 開け放した窓からはあたたかい日差しと心地いいそよ風、くろべーと共に寝転んで読むのは『ムーン・パレス』、本からちょっと目を離すと咲き誇る桜と青空が目に入る。──名作『ウッシーとの日々』を読んで以来、こういうのに憧れていたのである。ムーン・パレス (新潮文庫)ウッシーとの日々 (1) (BJ comic essay)
 小説を味わったりうとうとまどろんだりして気持ちいい時間が過ぎていったが、2時間くらい過ぎた頃だったか、隣のスペースに一台の車が止まった。運転席から出てきたおねーちゃんは車内で寝転んでる僕を見てすごく不審そうな表情をしてたし、そのおねーちゃんの車をのぞいてびっきり。ぱっと数えて4匹以上の犬が載ってるのだ。
 ドーベルマンやらラブやらボーダーやら、結構でかい犬のケージが積み重なっててて、そこから1匹ずつ出してもらって公園でトレーニングを受けている。残りは全部車内ケージでお留守番なわけで、となるとくろべーが気にしないわけがない。さっきまでのんびり寝そべってたってのに、近くの犬たちを気にしてクンクンなきつつ車内をうろうろ動きまわり、寝てる僕をどかどか踏みつける。とてものんきに花見読書なんかしてらんない状況となってしまった。
 仕方ないので起き上がり、食料持参で再び公園を散歩。くろべーにしてみりゃ早くも今日3回目の散歩である。ぜーたくな奴じゃと思いつつ、桜を眺めたり早めの昼食を食べたり。花見写真を撮ろうとデジカメも持参してたのだが、電池切れで一枚も撮れずじまいであった。
 食事を終えて車に戻り、帰り道のドッグカフェへ。そこで小一時間過ごして帰宅してもまだお昼ちょっとすぎ。いいともに安田成美が出てることに驚きつつ、天気のいい日に早起きすると贅沢な午前が過ごせるもんだなーとしみじみ。せっかくなので午後は仕事に励むことにする。


 そんなわけで、今日の画像は午後の昼寝を楽しむくろべー。
 花見とカフェではしゃぎ回った疲れが出たのか、寝椅子で寛いで仕事の資料を読んでる僕の上でぐーぐーと高いびきで眠っておった。