チャリンコ天下とロードレーサー注文

 寝起きにはテレビをつけっぱなしにして天気予報を待ちつつメールチェックってのが習慣なのだが、今朝はテレビからなかなか楽しい歌が聞こえてきた。
「チャリンコのぉたっら〜、てんかむってき〜♪」
 パソコンの液晶画面からブラウン管に目を移すってえと、関ジャニ∞のコンサートが開かれたってな芸能ニュースをやっている。どうやら大阪のおばちゃんのことを歌った歌詞らしいが、自転車に乗ってる少年心を物語ってるようなフレーズでもあるな。『自転車少年記』の作者としてはそっちの解釈を支持したいもんである。自転車少年記


 なんてことを朝から思ってたのも、今日あたり新しい自転車を注文しようと思ってたからである。
 予約をとらないと空いてないって店なのだが、昼食後に訪れてみて驚いた。ご主人は奥の方でトレーニング用のサイクルマシンにまたがってて、レーサーパンツ姿でかなり本格的にペダルをこいでいる。ロード車を扱うような本格的な店では店員さんが自転車乗りってのも珍しくないけど(ていうかそうじゃない方が珍しい)、まさに練習中の汗だく状態で迎えられたのは初めてだ。
 聞けば明日はレースなのでその調整だそうで、自転車屋さんである以前にプロの自転車レーサーっていう方なんだそうな。身長も腕の長さも僕とほぼ同じってことで、なにしろフレームもハンドルも適性サイズをご存知なので注文も手っ取り早かった。しかし見るからに自転車乗り体型の彼と見るからに運動不足体型の僕とでは、体重はえらく違ってんだろうなあ。
 今度のマシンはシクロクロスにしようかと思ってたけど、相談してみたらパーツさえちゃんと選べばロードでもかなりの強度を得られるらしい。プロのロードレーサー(これは車種名じゃなくて職業名ね)に向かってそれでもクロスを寄越せとは言えず、結局ロードを購入することにした。一人暮らしでロード2台とMTB1台を所有することになるが、まあ今後は客人に古いロードを貸して2台でサイクリングに繰り出せる環境が整ったわけだ。チーム風ヶ丘結成まで一歩近づいたかな。


 てなわけで、おそらく今月下旬には新しいロードレーサーが届く予定。『自転車少年記』増刷記念ってことで、色はメタリックブルーである。目指せ新潮文庫