チコの散歩代理とロンの散歩表現

今日はシャンプーじゃ

 朝の散歩でお向かいの奥さんに会ったら、飼い犬のチコの世話を頼まれた。
 急用で家をあけなきゃいけないんだそうで、週末に散歩と餌やりをお願いしますというのである。外飼いの犬だとそうやって近所に託しやすくていいなあと思いつつ、さてくろべーと一緒に連れ歩くことはできるだろうか。
 チコはわりに気位の高い去勢メスで、くろべーがすり寄ってくとたまに怒り出すのだ。二匹一緒の散歩が無理だと、僕は散歩に2回行かなきゃいかん羽目になる。この時期、雨だと鬱陶しいし晴れだと暑いから心配だが、さてどーなることやら。


 なんてことを思ってたら、宅配便で内田かずひろ著『ゆうぐれアーモンド』が届く。昨日ネットで発売を知って注文したばかりなのにもう届くとは。すごいぞ楽天ブックス
 作者名だけで作品内容は知らずに注文したのだが、この作品の中では犬と人が散歩しているのを“手をつないでいる”って絵としてメタフォリカル&メルヘンチックに表現されている。そんでもってロンっていう主人公をはじめ犬は人間と言葉でコミュニケーションをとれることになってるのだが、こういう世界観っていいなあ。
 こういう作品に触れると、くろべーじゃない犬と散歩するのがちょっと楽しみになってくるね。


 宅配便の荷物は二つあって、もう一つは早川書房から。何じゃろなと思ったら、去年メールでこたえた「ミステリマガジン」のアンケートの御礼だそうな。
 そのアンケートってのが困ったもんで、校正が実にいい加減であった。『怪盗ルビイ』と間違えて表記しちゃったのですぐさま『快盗ルビイ』と訂正したのに無視されたどころか、『エッフェル塔の潜水夫』の作者をちゃんと正しく「カミ」と書いといたのに勝手に「カミュ」と改竄してのっけやがったのだ。
 人の名前で発表される文章について、間違いは正さず正しいものは間違えるって姿勢に対してはどうかと思う。メールで文句言おうかとも思ったが、まともに返事もよこさんとこなので、もう二度と答えないつもりだった。しかしこーやって半年もたってから御礼が届くってのは、謝罪の意味もあるのかな。
 どっちにしても、暑い日に冷菓の御礼なんかもらっちゃうってえと、つい嬉しくて食っちゃってまあいいかって思っちゃうんだよなあ。