小銭の財布と毛布の裁縫

たしかに貧乏くさいかも

 昨日久々に買い出しに行った。スーパーであれこれ買い込んでレジに並び、ふと財布を開けてみたら残金は5000円札一枚。しばらく買い出しにいってなかったってことは金融機関にも行ってなかったわけで、
 まあいくら何でも5000円はいってねーだろーと思っていたが、冷凍食品半額セールなんてのに行き当たってここぞとばかりに買い込んだせいか、品物がバーコードリーダーを通るたびに小計の数字が上がっていく。ついに4000円の大台を超え、そろそろやばいかーってところでようやく終了。しかし一人暮らしなのに安いスーパーで4000円も食料を買うなってんだよな。
 ぎりぎりで切り抜けてほっとしたけど、もしもダメだった時は何て言って切り抜けりゃあいいんだろうね。「すまんのう、金が足らんきにこれとこれを返品するわ」なのか「ストップストップ、5000円しかないねん。そこで会計止めといてんか」なのか「ケチなこと抜かすな、つけとけってんだこのバカ野郎」なのか。
 財布の中が小銭だけなんだから帰りに銀行か郵便局にでも寄ればよかったのだが、おりしも大雨が降ってきた。駐車場からATMまでの移動で濡れるのが嫌でそのまま帰宅、そしたら直後にヤクルトの訪問販売がやってきた。雨の中をスクーターで来てくれたヤクルトレディーを手ぶらで返すわけにもいかず、「今これしか金ないんでこれで買えるだけ」なんて形でプレーンヨーグルトを購入。財布の中にはほんとーに微微たるおつりしか残らなかった。


 で、今日である。天気いいので洗濯に励み、最近だんだん冷えてきたので押入れから毛布を出してこれも洗濯。
 しかしネットに入れずに洗濯機に入れたのが失敗で、毛布の端の縫い目がほつれてしまった。僕はこれまで、毛布ってのは一枚の記事で出来てると思ってたのだが、片面だけふわふわさせた布を2枚縫い合わせてあるもんなんだな。ほつれ目からはこれまでに内部で練り上げられていたとおぼしき毛玉がボロボロ出てきた。
 これをベランダで干すついでに、針と糸を持ち出してほつれめを縫い合わせる。裁縫は苦手なので物凄く大雑把な縫い方しかできないのだが、ベランダでひなたぼっこしながら毛布を縫うってのは生まれて初めての経験であった。
 しかし、財布の中には小銭しかなく、仕事の合間にはこうして安物毛布を繕ってるってのも、しみじみと貧乏くさいよなあ。