朝風呂と薪割り

湯船の中からのぞむ雪山

旅行2日目


 目覚めてくろべーと朝の散歩。高原の朝の空気の中、リードをつけないくろべーとのんびり歩くのはなか贅沢である。
 もっと贅沢なのは、散歩を終えて朝風呂に入ることである。平日の朝っぱらから温泉につかれるだけでも心地いいのに、がらっと風呂場の窓を開ければ湯気が朝の冷気と溶け合い、木立の向こうには雪化粧した山々が見える。頭の中はからっぽになり、いつまででもお湯につかっていられる気がする。


 昼前に車でお出かけ。下山してショッピングモールに向かい、一晩過ごして入り用だと思った物を買い出し。
 まずは100円ショップに寄り、着火剤の固形燃料や圧縮木炭を購入。なかなか燃えない焚き火に業を煮やし、安直な方法に手を出してしまったのである。
 しかし一方では我ながら軟弱だなーって反省もあり、100円ショップの隣のディスカウント屋のDIYコーナーでは手斧を購入。薪は豊富にあるのだが、不動産屋からもらった円筒状のものばかりなので燃えにくく、いっちょ薪割りに挑戦しようかと思ったのである。ほんとは大きい斧がほしかったのだが、店員に聞いたら店には手斧しかないというし値段も手頃なのでそれを買うことに。
 買い物の後で昼食、帰りがけに肉や野菜やソーセージを購入。多少の観光などしてるうちに小雨が降ってきたので帰路につく。車から家に荷物を運んだ後、くろべーは室内に入れて僕はそのまま薪割りにとりかかる。
 んがしかし。やってみて初めて分かったが、巻き割りってのは斧の重さと柄の長さが質量エネルギーと運動エネルギーになるわけで、小型の手斧だとすかーんと割ることが難しい。それでも頑張ってはみたものの、何本か割っただけで疲れて終了。
 着火剤のおかけで割った薪に火はついたものの、焚き火の勢いはいささか心もとない。備長炭を熾して持参してきた簡易七輪に入れ、肉や野菜の炭火焼で夕食と思ってたのだが、弱めの火力でじっくり焼くことになってしまった。
 ま、それでも美味いものは美味いので問題なし。和牛や骨付きソーセージは文句なしにうまいし、エノキやニンニクの美味いのには感動さえ覚えた。炭火でホイル焼きってえと、素材の味が際立つんだなー。