近所の散策と焚火の成功

これが炎の理想像♪

旅行3日目


 今日も朝から散歩と朝風呂。朝食後には再び散歩に出て別荘地内の散策。
 広大な敷地内に山荘や保養所やリゾートマンションが点在してるので、いまだに全体像を把握してない。さすがに自分ちには迷わずいけるようになったけど、どの道がどこに通じてる、なんてのを感覚的に把握したかったのだ。
 ついでに乾いた木の枝を拾い集める。昨日おとといの試行錯誤の末、序盤の細い枝と終盤の太い薪の中間にあたる材料が足りないような気がしたのだ。大きなビニール袋いっぱいにそれを集め、最後の夜の焚き火に備える。
 くろべーはというと、そうやって森の中の道をぶらぶら歩いてるだけで楽しくて仕方ないらしい。こりゃあしけってて使えないなーなんて枝を放り投げてやると喜んで取りに行き、得意げにくわえてたりする。──くわえてるだけでは済まず、そのうち噛み砕いてばりばり食い始めるってのが問題なのだが。


 充分な燃料が揃って家に戻ってくると、ウォシュレットの取り付け業者の人が来てくれていた。取り付け工事自体は簡単で30分ほどで終了したが、延長コードが必要なので買ってこないと使えない。下山するまでもないが、近所(っつっても10キロ以上先)のコンビニまで買いにいくことにした。
 ついでに昼飯も外でとることにして、湯葉の専門店へ。初日に寄ったパン屋でチラシを見かけ、どんなんだろうなーと思ってたのだ。頼んでみたら湯葉を様々な料理に使ってあって、それだけでちょっとしたコース料理みたいになっていた。精進料理みたいなものかと思いきやボリュームも結構なもので、湯葉というか豆の味をたっぷり味うことができた。
 豆三昧の次は猫三昧。料理を待つ間にぺらぺらめくったガイドブックで猫グッズ専門店が紹介されてたので、食後に寄ってみたのだ。これもなかなかすごい店で、ずらりと並んだ雑貨類が全て猫グッズ。感情したわけじゃないが、何千点何万点とありそーで、それだけで結構感動的だった。特に猫を飼った経験のない僕までが猫好きになりそーだったもの。


 帰宅して、入浴前に焚き火に挑戦。
 細い枝から並べて中間の枝・太い枝から大きな薪と組み合わせて点火。すると昨日までの苦労が嘘のように燃え上がり、火力も煙の少なさも言うことなし。三夜目にしてついにこの域に達したかーと感慨深い。
 となると当然、夕食は炭火焼。暖炉のそばに七輪を置き、炭に火を入れては移しておかずを焼く。顔が妙にぽかぽかとあったかかったのは、飲んでた酒のせいじゃなくて暖炉の炎と備長炭からの輻射熱のおかげなのかなあ。
 一仕事やりとげた満足感と共に入浴。一風呂浴びて出てきても、焚き火はまだ元気に燃え続けていた。