庭木の伐採と書斎の借景

労働の末に手に入れた風景

 朝食後、洗濯したり裏庭の木を伐採したり。前から気になってた細い木を切っちまおうと木こり作業に励んだところ、だいぶ作業になれてきたので手斧とノコギリ併用でわりと簡単に切り倒すことができた。
 それから二階の仕事部屋に上がって仕事……と思ったのだが、仕事机の前の大きな窓から外を眺めてるうちに、あの木とあの木がなければ見晴らしもいいのになーなどと思ったらもう止まらない。執筆はそこそこに庭に出て、トンカントンカントカトントンと伐採作業に熱中。今日だけで合計5本ばかり切り倒してしまった。
 結構汗もかいたけど、湿度50%以下のカラッとした空気のおかげでそんなに嫌な感じはしない。東京じゃ連日25度を越えて蒸し暑いって話を聞いたが、うちのあたりは終日20度前後の快適な気温なのだ。真昼に汗を流してて働いててもちっとも苦にならない。
 おかげで昼には出かけようと思ってた買い出しができずじまいになったが、仕事部屋からの眺めは格段によくなった。空気が澄んでれば木々の向こうに2本の稜線というか2すじの尾根が見えて、今日みたいな微妙な天気だと遠くの高い稜線が見えたり見えなかったりするのが面白い。森から家の近くまで飛んでくるシジュウカラにも目を奪われたりして、ぼけーっと窓の外を見てるだけでちっとも飽きないのだ。


 そんなわけで、仕事はあんまり捗らない一日であったが、こーゆーのも贅沢ってもんだよな。