牧場サイクリングと焼鳥パーティー

ヤギ牧場で参加者の女性を撮影

 くろべーの早朝散歩に出たら見事な快晴。気持ちいいなーと歩き回った後で庭仕事にかかる。
 高く伸びたカエデの枝が電線に引っかかってて嵐でもきたら断線しちまいそうなので、管理事務所からハシゴを借りておいたのだ。それにのぼって片手にノコギリを握り、ギコギコ切って電線に絡まないように下に落とす。朝からいろんな意味で一汗かいてしまった。
 朝食は七輪で枯れ枝を燃やし、中華鍋を火にかけてウインナー炒め&目玉焼き。それに昨日道の駅で買い込んでおいた野菜のサラダとパンが加わり、わりに爽やか&しっかりしたメニューとなった。


 なんでしっかり食べたかってえと午前中からサイクリングイベントに参加する予定だったからで、車に自転車を積み込んで9時すぎに出発、集合場所のペンションへ。
 なにしろ知り人のない土地に越してきたので他の参加者は初対面の人ばかりなのだが、皆さん気さくで親切な方ばかりで嬉しいかぎり。自転車好きに悪い人はいない。
 走行コースは気持ちよく走れる道を選んで設定してあるようで、今後もいろいろ活用できそうである。要所要所で休憩ついでに牧場に寄っていく趣向で、ヤギ牧場ではおいしいヤギ乳ヨーグルトやミルクアイスをいただけた。柵の中には何十頭もヤギがいる様は壮観であった。


 初心者も参加可能ってことで大半は平地を走るコースだった。なにしろ快晴なので多少は汗もかくが、高原の爽やかな空気の中で風を切って走ってるとすぐに乾いて肌はさらさら。これぞ高原サイクリングの醍醐味ってやつだな。
 んがしかし、高原には高原の大変さもあるわけで、後半に入って登坂が待っていた。渓谷にかかる大きな橋は結構な傾斜がついてたし、昼食休憩の前には大きな牧場内のヒルクライムがあったのだ。
 橋はこないだ下見しといたので調子よく登りきれたものの、はじめて走る牧場ヒルクライムはいつ終わるともしれない坂がしんどくて死にそうになる。集団走行のおかげで前を走る主宰者さんをペースメーカーにできたが、一人だったら絶対に音を上げて足をついて歩いてただろうなあ。
 よーやく辿り着いた牧場の駐車場が昼前のゴールとなり、見晴らしのいい高台からの景色を満喫。牧場のレストランの個室が予約してあり、そこで牛カツ丼の昼食。生まれてはじめて食べたけど、さすが牧場だけあって美味かったなあ。


 午後のコースはほとんど下りだけなので、ペダリングもブレーキングも極力ゼロにして楽々走れた。あんだけ苦労した牧場ヒルクライムも、ダウンヒルだとあっという間だなあ。
 ゴールは出発地点のペンションで、お疲れ様でしたーと休憩、よく冷えた桑の葉茶をいただいたり飼われているヤギやネコと遊んだり。その間に汗を吸い込んだサイクルウェアを脱いで楽な格好に着替え、帰り道でスーパーをハシゴして買い物。
 朝は七輪に中華なべをかけたけど、夜は炭火網焼きにして焼き鳥パーティーってことにしたのである。ベランダ(つうか玄関前のテラスというべきか?)に折りたたみの椅子とテーブルを広げ、沈む太陽に対抗するように火を焚いて炭をおこす。
 焼き鳥のほか、トウモロコシ(炭火を起こす前の段階で皮ごと丸焼きにすると香ばしくて美味い)やハマグリを焼いたり笹カマを炙ったりして炭火を満喫。疲れた体にビールがしみこみ、気分いいのでそのままウイスキーに突入してロックをすする。
 くろべーも一緒に外に出ていたので、あいたボトルを舐めさせてやった。いい調子にほろ酔いになったのか、室外ライトに照らされた夜の庭を陽気にはしゃぎまわっておった。