ラスカルはしごとくろべージャンプ

嬉しそうな顔してるなー

 朝食前、ラスカルはしごの第一弾が完成。
 これは何かとゆーと、アニメ『あらいぐまラスカル』に出てくる梯子を真似て作ったエクステリアである。ラスカルの家のある大木には梯子のような間隔で板が打ち付けてあり、ラスカルはもちろんスターリング少年や友人たちも木に登りやすくなっている。それはいいなーと思い、しばらく前からうちの前庭で一番大きな木を改造してたのだ。
 まあ改造っつっても手頃なサイズに切った枝を打ち付けるだけなんだが、人間一人を支えられるようにとでっかい釘を使ったのでかなり大変だった。手回しドリルで薪に2つ穴を空け、そこに100ミリの丸釘を貫通させて幹に固定して5段の梯子が完成させるまでに何本か釘をダメにし、釘抜きつきのハンマーヘッドまでイカれてしまったくらいである。(単に僕が下手なせいだけど)
 まあしかし、晴れて5段までできるってえと、それを使って太目の枝の位置まで登ることができる。その枝自体が僕の身長より高いから、枝にのれば地上4〜5メートルの眺めが楽しめるわけで、これはなかなか気分がいい。今後はこの枝を中継点にして第二弾の梯子を作ってさらに上を目指せるしね。


 そこでふと思いつき、客人が登ってるときに下からカメラを手渡した。そして玄関の扉を開いてくろべーを外に出し、木の上から「くろべー!」と声をかけてもらう。
 自分が呼ばれたと思ったくろべーはだーっと庭にダッシュ。通路のとこまで飛び出してみたが、そこできょろきょろと声の主を探している。しかし前後左右を見回して誰もおらず、裏庭の方向に走っていったりしてる。どーやら人間を探すにあたって上を見るって発想がないんだなあ。
 それでも何度も呼ばれてるうちに木の上にいる人から呼ばれてるんだって気づいたが、その頃にはすっかりはしゃいでいて、僕も登るよモードに切り替わった。ワンワン吠えたりキュンキュンと甘え鳴きしたりしながら前足を上げて伸び上がり、幹にジャンプしたり梯子に手をかけたり。
 んがしかし、ネコやアライグマと違って犬は木登りが苦手らしい。気ばかり焦っても一段も登ることはできず、じれったくなって顔の高さにある段に噛み付いたりしてる。完成したばかりのもんを壊されてはたまらんので引き剥がしたんだけど、犬に初めてのものを見せたときのリアクションってのは面白いねー。
 ついでに、上にいた人が下りてくる時もくろべーは興奮するらしく、再び立ち上がって飛びつきモードに入る。それで足を踏み外しても危ないので再び引き剥がしたが、僕一人のときにくろべーを放して僕が登ったりすると下りるに下りられなくなりそーだな。