後輪ワイヤと暖炉おでん

　うちの近所にはほとんど家がないってのに、その中でも一番近い家で昨日から工事が始まった。うちよりよっぽど立派な家屋なのだが玄関へのアプローチと風呂場を改装するらしく、今んところ壊してる音がうるさくてかなわない。
　昨日はそれが嫌で外出しちまったのだが、今日はめげずに仕事に励む。工事人たちが昼休みをとる時間帯にぐわっと集中し、１時過ぎにどーにか『珊瑚朗先生無頼控』の第四話の第一稿を脱稿。いやあめでたい。
　これから原稿チェックや推敲もしなきゃだけど、とりあえず脱稿記念サイクリングじゃーと久々にロードバイクをセッティング。サイクルウェアに着替えて外出。ここ数日でここらの木も徐々に紅葉してきたので、それを見物しながらペダルを踏む。
　走り出した途端、後輪のギアががちゃがちゃいいだしてびびった。体調崩したり秋雨だったり仕事だったりで久々に乗ったので、リアディレイラーのワイヤがたるんでたようだ。調整したらどーにかよくなったけど、こういうのって恐いよなあ。
　なにしろうちの周りは坂だらけなのでギアを軽くできないことにはまともに走れなくなるし、下り坂ではやたらと加速がつくからブレーキの方がいかれたら命にかかわる。ヘルメットはかぶってるけれど、ちゃんとしたとこで調整した方がいいかなあ。でも周辺にロード車を扱うまともなショップは一軒もないんだよなあ。とりあえずブレーキパットの予備は買っとかなきゃなあ。
　つうわけで、普通のサイクリングなら登りを嫌って平地や下りを選んで走るってのに、今日は下りを嫌って登り坂ばかり走る結果となった。おかげで急な下りを避けて走るルートも分かったんで、今後は役に立つかな。
　まあ何にせよ、気持ちいい秋の空気の中で自転車に乗るのは気持ちいい。帰り道の下りで汗が冷えて寒いくらいだったけど、暖炉に火を入れてあったまりながら昼間からビール飲むってのも実に気持ちいい。酒の肴は暖炉に丸型飯盒をぶら下げて煮込んだおでんだぜい。