紅葉の集客力と団体の破壊力

昨日撮った写真。今日はもっと色づいて

 昼前に買い出し&昼食のために下界へ。ビバリー昼ズを聞きつつ車を走らせてたのだが、すぐに妙に道が混んでることに気づいた。
 うちからちょっと下ると観光地ゾーンに入る。休日には混むので(お盆の渋滞はひどかったなあ)僕は基本的に買い出しは平日に済ませることにしてるのだが、今日は平日の午前だってのに妙に観光客らしき車が多いのだ。どーやら紅葉狩りシーズンになると平日でも混むらしい。そういやここ数日、山の木々が色づいて日に日に色が濃くなってるもんなあ。
 僕は毎日の散歩どころか仕事部屋の窓からなんぼでも見物できるが、世の人々は平日の午前から車を転がして見にくるもんなのか。今日の時点でもまだ紅葉前の木もあるからこの週末あたりが見ごろかなーと思うが、そうなったらどれくらいの混雑となるのだろう。とりあえず外出の用事はその前に済ませとかんとな。
 飯食ったり買い物したり図書館いったりした後、最後に美味しいパン屋さんに寄って買い物。マスコミにもとりあげられるような有名店なのだが、街道からちょこっと入ったところにあるせいか客は僕だけ。やっぱりこうでなくっちゃなーと思いながらクロワッサンやらサンドイッチ用の食パンやらを買ってたのだが……
 そこに、おばちゃん軍団が出現。一歩入店した瞬間から観光ツアーだと分かるような人々である。事前に下調べしてきたのか、あのパンがないのこのパンはあったのとかしましいことおびただしい。まあこういう人達がいるからこの地域が発展するんだろーとは思うけど、ゆっくり買い物してられる雰囲気は遥か彼方に吹っ飛んだのでそそくさと会計を済ませて退店させてもらった。
 店の駐車場には、あのおばちゃん達を運んできたとおぼしきマイクロバスが停まっていた。運転手のおっちゃんがハンドルに肘を突いて疲労を滲ませてるのは客層と関係があるのだろーかと思いつつ通り過ぎたら……
 バスの窓から顔を出してるフレンチ・ブルと目が合った。見れば車内には他にもダックスやらコーギーやらの顔がいくつも並んでる。人間のおっさんもちらほらいて犬の面倒をみているが、この人達はさっきの女性人の旦那さんってことだろう。夫婦で犬と一緒にバスツアーってことだろうが、なかなか破壊力のありそうな御一行だよなあ。
 店内のおばちゃんたちが思う存分パンを買い込んで美味しそうな匂いを漂わせながらこの犬たちの元に戻ったらどんな騒ぎになるんだろう。心の底から興味深かったが、わざわざ居合わせたい類の興味ではなかったので無難に帰路につくことにした。