強風と校正

こいつはいつものんきでいいなー

 天気がいい日、午後の仕事部屋はぽかぽかとあったかい。特に急ぎの仕事もないので、のんびりと長編の校正や某企画の出願のための英作文でもするかー……と、思いきや。
 だんだん風が強まってきた。これは山おろしってやつか木枯らしってやつか……などと思ってるうち、怪しい気配の黒雲が向こうの稜線に広がりだした。こりゃ一雨くるかと思い、早めにくろべー散歩にいくことに。
 んがしかし、その出端をくじくように雨がふってきた。本降りになる前にと思って雨合羽がわりのロングコートを着て出発したものの、強風がものすごく冷たい&雨がどばーっとふってきた。どうも最悪のタイミングだったみたいである。
 帰宅して温泉と暖炉であったまったからいいようなものの、湯上りにビール飲んでたらファックスやら間違い電話やら仕事メールやらが相次いで襲来。普段は静かな我が家だけに、それだけでも妙に忙しくなったような気がするのだが。
 突如として今月中にもう一本の長編の校正をしなきゃなんなくなった上、明日までに英文の校正作業もしなけりゃいかんらしい。──こないだまでは今年は仕事おさめだーなどと浮かれてたってのに、なんだか急に多忙になっちまったようである。
 だいたい昔から不思議なのだが、どーしておいらの刊行スケジュールってのは空くときは空きまくるくせに出るときは立て続けに出るのだ。売れっ子作家ならいざしらず、そんなに売れてもいない身分で急に忙しくなるってのは納得いかないぞ。いや売れっ子だったら忙しさはこんなレベルじゃないんだろーけどさ。
 んがしかし。今夜はもうビール飲んでるので意地でも仕事はしない。年末進行だろうが明日アップだろうが知ったことではない。慌てるのは明日からにして、今夜は酒飲んで寝るのだ。